株式投資にも人それぞれいろんな考え方で取り組めばいいわけで、誰にでも当てはまる正解などどこにも無く、あくまでもその人にとっての最適解を模索していけば良いです。
私もいろいろ試している最中ですが、ざっくりと「財形預金替わりのインデックス長期投資」「定期預金替わりに配当株投資」が殆どの人に当てはまる王道の株式投資です。
その王道ですが数年で資産を増やすには適していません。あくまでの長期的に見た資産形成です。配当金とか分配金で年利回り4%とすれば、25年間で元本回収です。それに加えて保有している銘柄の株価が25年後に2倍になっていれば、資産が3倍になっているとなります。複利とか再投資とか積み立てのタイミングは無視しても、25年後がどうなっているのか分かりませんが、「財形預金」とか「定期預金」よりは遥かに資産が増えるはずです。
さて、「定期預金替わりに配当株投資」ですが、実際に自分で検証しないことには面白くありません。今年の正月休み中にあーでもないこーでもないといろいろシミュレーションして、妻の定期預金を解約して、証券会社に入金して、高配当PFの構築を始めました。初年度はNISA枠の120万円ですので、まずは基礎固めです。新NISAが始まる来年からが本チャンです。新NISAの5年目までに1200万円フルに投入して配当金50万円/年が目標です。これに私の分の配当金50万円/年、コツコツ売買で100万円/年で合計200万円が“捕らぬ狸の皮算用”です。これだけあれば少ない年金でもなんとかやっていけるはずです。
ということで、高配当PFの構築の途中経過です。
赤文字の銘柄名が最初に決めた22銘柄です。昨年末時点の高配当50ETF銘柄からまだ高値圏になっていない銘柄を選びました。
26000~28000のスイング相場でしたので無理せずに日経平均27000以下で買うことにして、買った銘柄の評価損益率が+2%を超えたら買い増しストップ、含み損になっている銘柄は全体急落時に多めに買う。日経平均27000を超えている場合は、評価損益率が一番悪い銘柄を買う。損切はしない。
このルールを守っている間は、全体の評価損益率も高く、配当利回りも良かったのですが、日経平均が28000を超えた辺りで停滞すると買うタイミングありません。仕方なく「積水ハウス」と「日本製鉄」を高値圏で買い増ししてみると、当然ながらもともとの株数が少ないため、あっという間に平均取得単価が上がってしまいました。高値圏で買うのを我慢した銘柄と比べて評価損益率が低いことが分かります。
そこで高配当50ETF以外の高配当ETFの銘柄も対象にして買っていきましたが、それでもすぐに買いのタイミングがなくなります。追加で買った銘柄は「西松建」「ケイアイスター不動産」「投資法人みらい」「日特殊陶」「SBI」「松井証」です。
業績悪化で配当金が大幅に下がった「住友化」「日軽金HD」は売らずに残してあります。それは売らないルールだからです。外的要因で一時的な業績悪化なら2年くらい待てば業績が戻り、配当金も増額されるかもしれません。
セルが緑色の銘柄が現在の高配当50ETFの銘柄です。
6月に入ると日経平均が33000を突破して、いよいよ買うものがなくなってきました。さすがに全ての銘柄が高値圏にありそうですが、最初の22銘柄を「再び下がってきたら買おう」と待って結局買うタイミングが無かったこともあり、6月の下旬になってからポチポチと買いを入れました。
株式投資の専門家とかベテランの解説によくある“たられば”で振り返ると、「120万円で高配当PFを作る」と決めていたのなら、最初に様子見程度で20万円ほど買った時に全力で120万円買っておくのが大正解だったとなりますが、実際にそんなことができた人はいるのでしょうか。
現在の評価損益率は9.73%、配当利回り4.90%です。最初の22銘柄だけにしておけば評価損益率は15.06%、配当利回り5.22%です。そして現・高配当50ETF銘柄だけにすると評価損益率は14.40%、配当利回り5.17%です。
この先は残りの13万円を使って現・高配当50ETF銘柄を買い増しするのが良さそうですが、保有株数が少ない銘柄を買ってしまうと平均取得単価に大きく影響し、既に多めに保有しているなら影響度は小さいため、その辺が悩みどころです。
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