気軽に始めた“株ゲーム”ですが、ゲームというものは難易度がそこそこ高い方が楽しめます。簡単すぎればちょっとやってみて「なんだこんなものか」で飽き、難し過ぎれば挫折してしまいます。
自分で考え、勉強して、判断して、行動して、検証して、さらに考えて、勉強して、判断して、行動して、検証してを繰り返して、それが面白い、楽しい、やりがいがあると思えている間は、私の性分的に全力投球しています。
“株ゲーム”は全力投球に値する面白いゲームです。
漠然とやってきた“株ゲーム”ですが、いろいろやっているうちに「資産を増やすという」という王道というか定石は目的から外れました。
「自分の資産を運用するファンドマネージャーになっていかにインデックスに勝ち続けるのか」
大量の長期投資本を読むと「インデックスには勝てない」が当たり前のように断言され、それが常識のように語られています。だったらそこにこそ挑戦するに値する何かがあるのではと思えているのです。
いちおうの目安ですが、源泉徴収後の年間利回りは10%を目安に株ゲームを楽しんでいます。含み損益ではありません。確定利益です。
あくまでも“株ゲーム”は趣味です。「コロナ禍」でインドア生活になってしまい、それまでとは違う何かを始めたいと思った時に「これだ!」と食いついたのが株式投資だっただけです。結果的に資産が増えればラッキーですが、どうやったら上手くいくのか、その辺りを知りたいというのが最初のモチベーションでした。
あと数年で定年退職というタイミングでしたので、20年とか30年というスパンでは考えていません。せいぜい長くても10年です。
そんなこんな勉強のために投資関連本を100冊以上読みましたが、「インデックスに勝つ」が目的でなければ、正直言って難しい書籍など1冊も読む必要はありません。
30年以上前なら就職してすぐに財形預金を始めるのが定番でしたが、今なら何も考えず毎月定額で株式投資信託を買っていけば良いです。勉強の必要はありません。30数年間も財形預金をやってきて、利息が元本の3.7%程度しかつかなかったことに比べたら、今の20代の人が「全世界株投資信託」をコツコツと買っていけば、30年後に元本の2倍になっている確率は高そうです。
株式投資などに時間を費やすより自分の家庭を持って、仕事も頑張って、充実した生活を送れば良いです。就職して10年間くらいは、とにかく仕事もプライベートもむちゃくちゃ忙しいはずです。「全世界株投資信託」を毎月買っていることすら忘れるくらいがちょうど良いです。
自分の家庭を持つと賞与も貯金に回らない可能性が高いですが、30半ばを過ぎ40代になり収入が増えてくるころには時間も金も余裕ができるはずです。昔は「賞与は定期預金へ」が当たり前でしたが、今は定期預金などしても利息が殆どつきません。定期預金などすると満期解約時も結構手間が掛かるので、普通預金にそのまま入れておいた方が便利です。
で、定期預金にするつもりだった額の半分は普通預金に入れておいて、残りの半分は証券会社の口座に入れます。
ここからはいよいよ株式投資に参戦ですが、金銭面を含めて本格的なことはできません。あくまでも定期預金替わりの株式投資ですので、配当銘柄を買っていきます。NISA枠を使うという自分ルールを作れば、普通預金に手を出すということもないはずです。
「売るつもりがない配当銘柄を買う」場合は買うタイミングが全てですので、そのタイミングを待ちます。税制面で日本株が有利ですが、配当利回りに関しては米国株が有利です。買いのタイミングを少しでも増やしたければ、日本株と米国株の二刀流がお勧めです。
買うタイミング、分散投資、安定的な分配金という選択肢を増やすならJ-REITというものもあります。不動産業種の個別銘柄の株を買うのと何が違うのかは、入門編のムック本をぱらぱらと眺めるだけで理解できます。
そんなこんなで、50代になって収入も結構増え、子育ても終わって、自由になる時間と金ができたころに、ようやく個別銘柄の売買で株ゲームを楽しめば良いです。ここで株式投資の難しさに気が付きますが、80点主義で良ければ株ゲームに参戦する必要はありません。財形預金替わりの投資信託、定期預金替わりの配当銘柄でコツコツと資産が増えているハズです。もちろん現金もあるはずというのが前提ですが。
自分で考え、勉強して、判断して、行動して、検証して、さらに考えて、勉強して、判断して、行動して、検証してを繰り返して、それが面白い、楽しい、やりがいがあると思える性分なのか。
株ゲームに参戦するなら自分の性格を冷静に見極める必要があります。そんな面倒なことしたくないなら、「投資信託」と「配当銘柄」のコツコツ投資を年金を貰う年齢まで続けた方が平和です。毎日頭を抱えることもありません。
80点主義人向けのお勧めムック本です。
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