思うところあって2014年5月発刊のムック本を買ってみました。※もちろん中古です
株初心者も手堅く儲かる国策100銘柄
でかでかと書かれた「株で大損しないための7つのマンガ講座」がメイン記事のように錯覚させる表紙ですが、さらっと数ページで終わらせているので、最初は「あれ?マンガ講座ってどこにあるんだろうと?」と思わずページ抜けを疑いました。インベスターZの著者である三田氏によるミニ解説であって、新規に漫画を描いて解説しているわけではないです。
さて、「思うところ」ですが、それは後だしジャンケンの検証のためです。
株式投資のプロではない投資家たちの書籍を読んでいると「どうせアベノミクス相場でぼろ儲けしたんでしょ」とどうしても思えてきます。安い時に全力で買い漁って、運よくその後に爆上げ相場が来れば、何もしなくても爆益のはずです。
仮に株式投資を爆上げ相場の序盤で始めていたら、爆上げ前半の時期に発刊されたムック本に掲載されている銘柄を買っていたのか。もし買っていたら爆益だったはずというわけです。
2021年2月15日の日経平均が3万円突破した時に株ゲームスタートして、大量の銘柄を売買してきました。その中でも頻繁に売買した銘柄が2014年当時どうだったのかチェック。
まずは「鹿島」です。1400円割れば買い、1600円超えたら売りのスイング銘柄ですが、上がるタイミングの見極めが難しく、わずかな利益で手仕舞いしてしまうパターンです。2014年当時の株価はなんと388円です。激安ですね。しかし、私の“買い基準”に照らし合わせてみると、この時期に買う可能性はないです。
次に「パナソニック」ですが、なんと株価は今と殆ど同じです。買っていても値上がり益がありません。この銘柄も利回り低すぎ、PERとPBRが高すぎで、購入対象になりません。
定番の高配当銘柄「SUMCO」ですが、なんと驚くことに利回りは0.12%です。これだと見向きもしません。
スイングでも配当でも稼ぐことができる「セイコーエプソン」ですが、なんと1800円割れば買い、1900円超えたら売りどころか当時の株価は2898円です。配当利回り低いのにPERも低く、PBRだけ妙に高いです。つまり、利益が出ていない企業だったとなります。
そしてよくある長期投資本に書かれている「売買手数料負け」の根拠がこれです。今とは違って手数料が高いため、短期間で売買していては儲けたつもりが実は損していたとなるケースが多そうです。
「単純な爆上げ相場だった2014年でも何を買えば良いのか非常に悩むため、その時その時の戦略は必要だったんだろうな」が素直な感想です。
「インカムvsキャピタル」論争がちょくちょく勃発しますが、爆上げ相場ならキャピタルゲイン、停滞相場ならインカムゲインということで良いような気がします。2014年当時のデータを見る限り配当金目的で銘柄を選ぶ気にはなれません。
おまけ程度ですがREITの解説もあります。2014年当時ならREITを買っておくのが手堅い投資戦略だったかもしれません。
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