いつもの老舗月刊誌です。先月までなら掲載されている銘柄を手あたり次第買っておくのですが、今月は異様なまでに日本株が上昇しているため、今買うのは100%危険です。買うなら本決算発表後です。「業績が悪くない&2024年も悪くなさそう」という銘柄が叩き売られた場合は絶好の買い場です。
今月号は要らないかなと思いつつ初心者向けの月刊誌も買いました。長期投資の長老さんの記事が気になったからです。
月刊誌なのに273回も続いた長期連載でしたが、ついに“打ち切り”です。長老が考える「長期投資」が今の時代に全くあっておらず、読者に求められていないのなら打ち切りは必然です。最後まで負け惜しみの連発のような記事になっています。長老は自分が矛盾したことを言っていることを自覚していないようです。誰も指摘しないのでしょうか。暴落がきた場合、短期売買の人たちは初動で逃げます。さらに小遣い稼ぎ程度でやっている人なら売買額も少な目ですので、多少の逃げ遅れでも損失は大したことないです。ところが頑固な長期投資家の場合、投資額も非常に多く、簡単には売らないというスタンスがあるため、暴落のダメージは膨大になります。長老の言う「長期投資家は大丈夫だ」の根拠が不明です。そして、暴落が来たら「俺たちが応援してやる」という建前でバーゲンセールになった株を大量に買い漁ります。しばらくして、株価が戻ってきて、普通の人たちが買い始めたら長老たちは売って売って売りまくって利益を得ます。つまり、結局のところ暴落待ち投資家であることに違いはないのです。
「真の長期株式投資」というのは奇麗ごとであって、株式投資の世界に長期間いるなら「暴落」の機会は何度もあり、その都度恐れずに大金をぶち込めば大儲けできますよということです。「企業を応援する真の長期株式投資家」なら買った株は企業が存続している間は売ってはダメでしょ。
長老は「真の企業投資家」であって「長期株式投資家」ではないと思えるのは気のせいでしょうか。
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