山崎元のほったらかし投資 世界一やさしい資産運用術 (TJMOOK) ムック
書籍「【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術」は、結論「全世界株投資信託を買っておけば良い」に至るまでの解説書です。「難しい話はもう良いです。具体的にどうすれば良いですか」という人向けのムック本が「山崎元のほったらかし投資 世界一やさしい資産運用術」です。
書籍に引き続きムック本も買ってみました。私には不要なムック本だと分かりながら何も知らない妻のために買いましたが、「やっぱり、いらないかな」が正直な感想です。このムック本の対象は、まだこれから先、20年とか30年働く若い人です。定年間際の人にはそもそも「ほったらかし投資術」は適していません。
このムック本には、年齢によって投資の手法は違うことが補足されているので、書籍より親切です。
投資信託はブラックボックスですので、株価とか指数を気にせず「20年後、30年後のお楽しみ」でコツコツ買っていくのなら良いのですが、どうしても気になる人はこのムック本にも掲載されているETFがお勧めです。
しかし、現時点のVTの分配利回りは2.06%、VTIは1.58%という状況において、利回り5%を想定しているということは、4%程度は毎年値上がりしていく必要があります。「長期で見ればそのくらい上がるでしょ」という言い分は今までの感覚であって、これからも上がる保証はありません。私のように「上がる保証なんかないのに長期で見ればと言われても」と疑心暗鬼になっている人は、自分で配当利回り6~7%狙える高配当PFを組めば良いです。仮に年間4%ずつ値上がりしてくれるなら利回り10%になるわけですので、配当利回り(分配利回り)は重要です。
さらに、買って放置ではなく、こまめにセクターローテーションを繰り返せば、「ほったらかし投資術」よりも圧倒的に多い利益を得ることができます。
「ほったらかし投資術」というものは、「自分で何もしたくないけど、20年後とか30年後に利益を得たい」という人向けの投資術です。
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