17セクターをリバランスしていきながらインカムとキャピタルの両方狙える「セクターローテーション」に取り組み始めたのが昨年の12月です。毎夜毎夜あれこれ考えて、ようやく方向性が決まり「100銘柄前後で運用していけば上手くいくはず」というタイミングで日銀ショック、さらに年明けの急落でPFがぐちゃぐちゃになりました。
ネオモバ枠のブン投げ損失をリカバリーするのは非常に難しいです。「セクターローテーション」は複数年で掛けてコツコツと稼ぐことができる手法ですので、短期間で損失分をリカバリーできません。「まあ、焦ることないよね」が正解ですが、それでは株ゲームの面白さを一つ無くすことになります。
そこで、何か方法はないものかと年明けのブン投げ後に考えてみました。
猿ダーツ!!
「猿のダーツ」とは、バートン・マルキール氏の『ウォール街のランダムウォーク』に書かれている「ウォール街のプロが選んだ銘柄のポートフォリオと、猿がダーツを投げて選んだ銘柄で組んだポートフォリオと成果はほとんど変わらない」というやつです。
数多くの銘柄を適当に買っても長期的に見れば市場平均に近づくので、高給取りのプロが選んでもサルが選んでも大して変わらない。プロが選んだ方が成績が良いかもしれないが、プロのギャラが高すぎるので、売買益から人件費を引けば、さてどうなのでしょうというわけです。
インデックスに頼らなくても個別銘柄の株式投資を自分でやれば人件費はタダです。もちろん、株式投資に費やしている時間を労働に費やして稼ぐことができる人なら実質の人件費はタダではありません。
しかし、副業などする気もなく、仕事に活かすスキルアップのために金と時間を使っても昇給ゼロの年齢ならば、それらに費やしてきた金と時間を株式投資に回せば良いのです。
長期ではなく、大荒れ相場の中での短期の「猿ダーツ」はどうなんだろう。
長期投資の“猿のダーツ”ではなく、1か月程度で決済するための銘柄選びの“猿ダーツ”を試してみる!!が今回のゲーム内容です。
対象は今まで買ってきた銘柄、TOPIX100、日経225の中のMid400です。リストを眺めて、週末ごとに今回はこの辺をごそっと買うか!!と銘柄分析に時間は掛けません。
・そろそろ上がるかもと予感した業種をまとめて買う
・昨年の9月末の株価と比較して-10%より下げているなら買う
・決算後に急落したなら買う
楽天証券でこのような買い方をすると何か起きた時に大惨事になります。実際、オミクロンショックとウクライナ危機で含み損が爆発して大変でした。
「いきなりマイナス50万円!!」レベルになりそうな相場でも、ネオモバで数株買うだけなら「マイナス5万円か」で済みます。
ということで1月6日から大量に買い漁り、既存のものと合わせると150を軽く超えていました。
「1月5日までに手仕舞いして1月6日から買いなおした銘柄」「1月6日からの新規買い銘柄」を猿ダーツ銘柄とします。
タイミング的にまだ上がってこない業種もあるため途中経過です。
「猿ダーツ」の結果ですが、実現損益23714円、含み益2755円です。
総合だと実現損益116338円、含み益65782円です。この含み益には銀行銘柄が含まれているため、実現損益だけを見ても「猿ダーツ」はあまり効率が良いものではありません。
だからといって、真剣に銘柄を選んだ割りには含み損を抱えることもあるので、悩ましいところです。
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