株式投資2023 不安な時代を読み解く新知識 (日経プレミア) (著)前田昌孝
「長期・分散・積み立てだから安心」は大間違い!
物価高や円安の株価への影響、真価が問われる東証プライム市場やガバナンス効果の動き、NISAが誘う長期・分散・積み立て投資の現実、「投資の神様」バフェットの買い出動の結果など、株式市場の世界を取材歴40年のベテラン証券記者が、取材とデータ分析をもとに独自の切り口で解説。
【目次】
第1章 株式投資の現在地
第2章 急変する市場構造
第3章 始まった投資教育
第4章 資産形成、正しい理解を
第5章 株高論者が見落としていること
第6章 日本復活、道は険しい
著者は投資家ではなく「元・日本経済新聞社証券部の編集者」です。よって書籍の内容は仕事でしてきた経験から“客観的な分析”に終始しています。
投資には正解はありませんが、何らかの成功を収めている人は自分の型とか信念を持って取り組んでいます。つまり、投資家というものは自分の考えが正しいと思うため、その人たちの書籍はあくまでも主観です。その人にとっての正解であり他人には当てはまるとは限りません。
さて、投資家ではない“専門家”の書籍にもいろいろありますが、なぜか投資家ではない割には投資手法を述べる人もいます。この書籍の著者である前田氏はそのようなことはなく、淡々と事実のみ述べているため、何かしらの投資手法にのめり込んでいる人が読めば冷静になれるかもしれません。特に「超有名な投資家の真似をしているのに上手くいかない」という人は熱くならずにこの書籍を読む価値はあります。なぜ儲からないのかヒントが見つかるかもしれません。
カテゴリ : 書籍など
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