株ゲーム第三章の「ネオモバで遊ぶ」であれこれ試した応用で第四章に入ります。第四章の課題は「100万円で作る配当ポートフォリオ」です。私の楽天証券とネオモバは既にぐちゃぐちゃですので、妻の口座を開設して、まっさらな状態から始めます。10年間定期に入れておいたものに殆ど利息が付いていないことを妻が嘆いていたので、ちょうどいいタイミングです。
まずはおさらいで、株式投資にはざっくりと3パターンあります。
(1)財形預金代わりのコツコツ積み立て
全世界株式投資信託などが適切です。
ただしあくまでも「株価は上がっていく」が前提条件になります。理由は後述。
(2)定期預金代わりに配当銘柄を保有する。
高配当銘柄が下落局面で投げ売りされる場合に上手くキャッチすることが重要です。
安く買えたら売らずに配当金を貰い続けます。
ただし、安く買ったつもりで安くない場合が多々あるため、下落局面でコツコツ買います。
よって、S株になります。
NISA枠を使うことがベストです。
(3)パチンコ代わりの株売買
日本株はスイング相場ですので下落局面で買い向かい、上昇に転じたら売ります。
各個別銘柄がどのように動くのか予想するため、外れた場合の損失は大きいです。
(1)は労働収入がまだ20年、30年ある人向けです。(3)は余剰資金があり株ゲームに時間を費やすことができる人向けです。上手くできれば年間利回り20%を狙えるかもしれません。株ゲーム第四章は(2)です。定期預金代わりに株を保有して年金を補填させる目的で配当金を貰います。現状のNISAなら年間120万円まで買えます。2024年からの新NISA制度なら成長投資枠で240万円まで買うことができ、5年かけて1200万円まで増やすことができます。1200万円までは非課税ですので、平均利回り5%なら年間60万円の配当金を貰えます。
定年間際の人には(1)が不向きな理由は明確です。数年間というスパンで結果を求めるものではなく、20年くらい何も考えずに積み立てていけば、きっと積み立て元本の2倍くらいにはなるのではという期待している若い人向けです。なぜならば投資信託は株価上昇が大前提だからです。長期間低迷していた日本株に比べたら米国株の上昇は凄まじく、これから米国株の上げが鈍化しても世界株なら上昇するはずという点が全世界株投資信託を勧めている人たちの言い分です。よって定年間際の人は対象外です。株価が上がる前に現金が必要になる可能性があるどころか本人が生きている保証もありません。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
【愛称】楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)
投資信託の中身はブラックボックスです。分配金は自動的に再投資されるとはいえ、実際の分配金の金額が不明です。明確なのは管理費用の0.199%だけです。基準価格は株価と為替の影響を受けるため、自分でどうこうできるものではありません。
楽天証券で買うことができる分配金を貰えるETF
分配金の年間利回りはざっくりと2%前後です。株価が上がらず停滞していても分配金を貰えば定期預金より遥かにマシです。投資信託と違って、場中で売買できるため、急落時に買い増し、急騰時に売り減らしができます。グラフを見れば明らかですが高配当50ETFが優秀です。さらに、高配当50ETFは分配金をたくさんもらえます。高配当50ETFを40000円前後で買うことができれば2022年度の分配金の利回りは5%あります。
高配当50ETFの中身は公開されているため、昨年の12月中旬からネオモバ枠の個別銘柄を高配当50ETFにシフトさせています。
高配当50ETFは既に高いため今さら買い増しできません。高配当50ETFの中身をばらして、まだ株価が上がっていない銘柄を先に買い集めて、上がってしまっている銘柄も景気循環サイクルで下げてくることがあるはずですので、その時に残りを買います。新NISAのマックス1200万円の枠内でリバランスしていけば“年金の補填”の役割を満たすのではという目論見です。
そして、あーだこーだと数字を何度も入れなおして作った「100万円で作る配当ポートフォリオ」のシミュレーションです。
1月6日の終値を基準にすると購入額992,649円で年間配当金50,856円、年間利回り5.12%です。リバランスしていくと4.8%~5%になりますが、なるべく下落局面で上手く買っていくことが重要です。
カテゴリ : あれこれ
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