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親近感を覚える長期投資家氏の書籍

投資関連本を100冊以上読みましたが、それらの著者をざっくりと分けると「米国の伝説の投資家」「大手証券会社の元ファンドマネージャー」「経済評論家」「今まで大儲けした個人投資家」になります。

「伝説の投資家」のお話でも「投資家としての考え方」なら参考になりますが、その人の生い立ちなどは参考になりません。それは時代が違うからです。

「元ファンドマネージャー」のお話は株式投資に関する裏話は参考になりますが、実際の運用方法は役に立ちません。なぜならば扱う金額が違いすぎるからです。

「経済評論家」のお話は著者が実際に株式投資をしているのか不明すぎるので、あくまでも現在の世界情勢がどうなのかが参考になります。

さて、問題は「個人投資家」です。バブル崩壊後に参入してきた何万人、何十万人の個人投資家の中には大儲けしてきて、今なお現役の人たちがいます。その中のごく一部の文才がある人たちが本を書いているわけですが、あくまでもその人が持っている投資ポリシーであり、その人にとっても最適解であって、“正解”ではありません。さらに過去に何度もあった暴落相場を乗り越えてきているので精神的な強さを持っている人たちです。コロナショック後の上昇相場で参入して、現在の荒れ相場で翻弄している人にとっては、「個人投資家」の書籍を読んでも現実味はなさそうです。

先日、THE21の2022年9月号の「FIRA60」特集記事を読んで「これは!」と感じた書籍を2冊ポチしました。まずは1冊目です。


オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた! (著)長期投資家

実は以前からチェックしていた書籍ですが、タイトルの「オートモードで月に18.5万円が入ってくる」に嫌悪感があってスルーしていました。なんだかお手軽に儲けようという軽すぎるタイトルだからです。

THE21の2022年9月号に著者である長期投資家氏の記事を読んで、「もしかしたら私が今やろうとしていることと同じでは?」と思えたのでポチしたのです。

【目次】
第1章 市場にフルボッコされつつ、年間配当200万円超になるまで
第2章 リスク回避率を10倍上げる「3つの投資指標」
第3章 「長期保有に適した銘柄」をサクッと見抜く12ヵ条
第4章 否応なく投資を継続できる「仕組み作り」8つの掟
第5章 暴落を「数値化」してピンチをチャンスに変える技術
第6章 18年投資をしてたどりついた「死ぬまで持ちたい銘柄17」
第7章 もしも私が今、ゼロから配当投資をスタートするなら
第8章 最強の投資メンタルを作る「投資賢者の名言」
特別付録 ケース別で役立つ「至高の投資書籍10冊」

株式投資を始め、悪戦苦闘しながら自分の型を作り上げ、その型が完成してからをそれを守り続けることで現在がある。というのが書籍の全体像です。

今まで読んできた「個人投資家」の書籍はいかにも成功者感がありありで、どこかしら上から目線というか教えてやる感が漂っていますが、長期投資家氏の書籍はそのようなことはなく、雰囲気としては株式投資をやっている会社の同僚とか親戚のオジサンみたいな感じがします。

著者はあくまでもサラリーマンであり、就職してからコツコツと株を買っている普通の人です。結婚して子供もいるようです。

私の世代なら「月々の給与は財形預金」「賞与は定期預金」で資産を作っていったわけですが、著者の世代だと「そんなことをしても資産は増えない」が確定していたので、貯蓄代わりの株式投資というわけです。

著者が最近流行の投資信託ではなく個別銘柄を対象にしている点は、最初に個別銘柄を買い、それらに長年苦しめられ、配当金で助けられたこともありますが、現実問題として投資信託では資産がそれほど増えないことが大きな理由になります。

何度も訪れた暴落局面でも株式投資をやめずに続けた著者は、徐々に自分の型を作り上げていき、現在は超安定PFが完成して、そこから得られる配当金を再投資していくことで資産が増え続けています。

「FIREするために資産を増やす」という考えを全く持たず、あくまでも資産を増やす仕組みを持ったサラリーマンである著者。

「普通のサラリーマンが給与所得とは別に、資産を増やす仕組みを作るためには、どうしたら良いのか」の具体例が書かれているため、「株式投資の考え方」とか「何も考えずに投資信託を買い続けておけば良い」よりも遥かに参考になり実践できる書籍です。

私も悪戦苦闘しながら自分ルールを作り上げている途中です。メインの楽天証券の売買に関しては完成に近づいています。先月始めたサブのネオモバに関しては「まずは始めてみる」でしたが、急ピッチでルールを作っています。ネオモバに適したルールがあることは始めてみないと分からないもので、実際は米国株と同じですが、米国株と違う点は日本株なら分かりやすいことです。企業情報だけでなく、ほぼリアルタイムに何が起きているのか分かるという点は個別銘柄の売買においては強みになります。

そのネオモバのこともこの書籍に書かれています。その方法が私が実際にやり始めたことと全く同じだったので、方向性は間違っていないと一安心です。

「1株ずつ買える」ということはどういうことなのか。そこが分かるとメインの楽天証券とは違う自分ルールを作ることができます。

「1株ずつ買える」ことの最大のメリットをネオモバを実際に始める前に知りたければ、この書籍に読めば答えが分かります。

そろそろ株式投資をやってみようかな。でもいきなり大金は怖いな。投資信託だと株式投資という雰囲気じゃないので面白みがないな。キャピタルゲインとインカムゲインを実際の数字で把握したいな。などなど、普通のサラリーマンが株式投資を始めてみようと思った時に大いに役に立つ書籍です。

カテゴリ : 書籍など



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ミニベロおやじの写楽です。フォトマスター検定1級。健康マスター。ダイエット検定1級。食生活アドバイザー3級。QC3級。FP3級。色彩検定3級。情報処理技術者試験1種。購入したデジカメは50台、自転車は11台。ブロンプトンで日本一周を達成、ブルベのSR達成。最近はデミオDで遊んでいます。雨の日は映画三昧。アウトドアも始めました。

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