円安株で月10万円稼ぐ! 「株探」鉄板活用術 (著)テスタ,武者陵司,吉野貴晶,DAIBOUCHOU,www9945
ウクライナショックに追い打ちをかけるように米国の利上げで、日米の市場は大きく落ち込んでいます。しかし日米金利差による「円安」の中でこそ儲かる銘柄も存在し、目ざとい億超え投資家はそうした銘柄で利益を出しています。本書は「円安に強い」日本株・米国株銘柄を、株式情報サイト「株探」で探す技を紹介。「円安」によって株価がどう反応し、その中でどんな銘柄に投資したら儲かるのかを初心者でもわかるように解説します。
目次
第1章 そもそも「円安」「円高」って何？（初心者でもわかる「円安」と「円高」のしくみ；今の『神風円安』を投資に活かす方法）
第2章 「円安株」で月１０万円を目指す投資法（「円安」で狙い目の業界・企業はここだ！；月１０万円を狙う「円安株」投資術―１ 輸出産業を狙う；月１０万円を狙う「円安株」投資術―２海運業などの「円高株」を空売り；月１０万円を狙う「円安株」投資術―３円高になったら「円高株」に切り替える；月１０万円を狙う「円安株」投資術―１～３のトータルで月１０万円を目指す）
第3章 「株探」を活用した「円安株」発掘法（「株探」で「円安株」を発掘する方法；億り人・ＤＡＩＢＯＵＣＨＯＵさんのオリジナル「円安株」発掘法；検証・「株探」で探した「円安株」の成績；「株探」米国株版ニュースでアメリカの金利動向を探る；「株探」米国株版の新機能を使いこなそう）
第4章 長期化する円安下での投資戦略（ポストコロナ、ポスト円安を見据えて今から「中毒性」の高い銘柄を仕込む）
ざっくりとまとめると「伝説のトレーダーたちの円安相場の戦い方の解説(あくまでも各自の戦略)」と「円安で有利になる銘柄(あくまでも一般論)」の2本立てです。
良くありがちな「円安相場で有利になる銘柄をここで買っておけば今頃は」という解説は、後だしジャンケンですので正直言って参考にはなりません。この先、いったん世界経済が不景気サイクルに入って、ぐるっと循環して、再び今のような状況になりそうなタイミングで、解説されているような銘柄を先回りして買えば爆益です。よって、将来のための参考情報という扱いと思えば良いです。
さて、「円安で有利になる銘柄」ですが、ここは円安のメリットとデメリットを誰でも分かるように解説しているので、マスコミが広言している「悪い円安」を盲目的に信じている人にはぜひとも読んで欲しいです。円安は一時的にはデメリットが目立ちますが、中長期的にはメリットが上回って好景気になります。要するに昔の「安い中国」と同じです。「安い日本」なら製造業は国内生産に切り替えます。海外の人が日本製品を買います。大勢の海外旅行者が来日します。外貨が入ってくるのです。好循環すれば賃金も上がります。序盤の物価上昇は相殺されます。ただし、物価上昇＆賃金上昇はインフレですので貨幣価値は下がります。よって、投資をしておきましょう。となります。
伝説のトレーダーたちの戦い方の解説を読むと、強者らしく動きが早いことが分かります。「円安に動く」と分かった時点で躊躇なくトレードできるからこそ、勝ち続けることができるのです。伝説のトレーダーたちがどのような判断で何を買ったのか。その辺りを見れば、時すでに遅しとはいえ「なるほど」と納得できます。似たようなテーマを取り上げている投資関連本もありますが、具体的な銘柄までは言及していないため、現実味が無いのですが、この書籍に掲載されている銘柄を自分が使っているアプリなどで確認してみると動きが良く分かります。
ということで、まだ間に合うかもしれないと買い向かう人には大いに参考になる書籍です。
カテゴリ : 書籍など
タグ :
