米国株の個別銘柄はジタバタして損失拡大中です。ところが何もせずに完全放置している全米株投信はいつの間にかもとに戻っています。米国株の個別銘柄も6月の下落局面で買い向かった後に何もしていなければ、利益爆増になっていたはずですので、ほんと難しいです。
さて、本当に米国の景気後退はあり得るのか。その情報収集のために買った週刊誌です。
週刊エコノミスト 2022年8月9・16日合併号
目次を見ると世界的にしばらく危ないかもしれないと思えてきます。
米国の経済予想リストです。16社の専門家の予想によると「景気後退せず」は5名、「年内」が2名、「年明け」が3名で、時期不明(2023年のどこか、それ以降)が4名です。
ざっくりまとめると「景気後退はある」の可能性が高く、早くて年内、遅くても年明けからを想定しておくと良いようです。経済番組でも「景気後退はある」の意見が多いようです。
これを受けて、とりあえずプラマイゼロで手仕舞いできそうな銘柄を売って売って売りまくって保有株を減らしました。含み損が多い銘柄2つはもう少し粘ります。高配当ETFも下落は始まるまで粘ります。
S&P500の日々の推移です。これを見れば「そろそろ下落に転じるのでは」と思う人が多く、経済番組でも半値戻しが終わったのでそろそろという雰囲気でした。
そこで、買い始めたのが下落局面でいっきに利益を得ることができる「SPXS S&P500ベア3倍ETF」です。3回連続の損切祭りの損失を少しでも挽回したいという欲が発動したわけですが、これが投資関連本に書かれている「やってはいけないこと」の一つでした。過去の損失は忘れて挽回しようとは思わないこと。挽回しようとすると博打になり損失が膨らむ可能性の方が高いということです。
1日目の買いの後は終わりに掛けてS&P500が下落して、さっそく含み益になっています。2日目も序盤はあまり動かなく買い増ししておくと、終わりかけて急激にS&P500が上昇。3日目は先物が下落していて、現物も数多くの銘柄がマイナスで推移していました。「ついに下落が始まったか!!」と買い増しして就寝。ところが終わりに掛けてS&P500が爆上げしていて、「SPXS S&P500ベア3倍ETF」の損失がいっきに爆増です。
米国株の場合、何かすると高確率で失敗します。順張り派が多数を占める市場は難しいです。
よくよく考えると楽観主義の人たちが多い市場の場合、「景気後退するかもしれないよ」というだけで売りまくることはせずに、その時までは上げて上げて上げまくるのかもしれません。
つまり、3か月後、6か月後を予想して今から売るのではなく、ギリギリまで買い向かって、いざ下落に転じた時に売るのが正解なのかもしれません。
ということで、3回の損切祭りのあとは「SPXS S&P500ベア3倍ETF」の損切になりそうです。
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