米国株に四度目の戦いを挑むべき準備している最中ですが、もしかしたら米国株バブルが弾けてこの先の十年間くらい低迷するのかという不安もあります。
米国株の過去40年間の上昇は単純に株価の上昇だけ見ればいいわけではなく、その間の貨幣価値がどうだったのかという見方も必要です。株価が2倍になっても貨幣価値が半分になればトントンです。日本は30年間に渡ったデフレで貨幣価値は下がっていません。その状態でアベノミクス相場で株価が上がったことで、タイミングよく買い向かった人たちは大儲けです。
現在の超インフレになっている米国において貨幣価値は爆下がりです。利上げ問題で米国株も爆下げです。ぐちゃぐちゃになった米国の経済が安定するまで、株価はどうなるのか。そして“全世界株投資”の場合は米国だけの問題ではありません。
だったらどうすればいいんだ!
という人向けに大御所投資家が書籍を用意しました。
史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え! 大円安・インフレで1000兆円が動き出す (著)菅下清廣
アメリカのニューヨークダウは、２０２２年４月から５月にかけて８週連続で値を下げ、大恐慌以来の暴落となった。アメリカの中央銀行であるＦＲＢ（連邦準備制度理事会）は、８％を超えてきたインフレを抑制するために、金融緩和を縮小（テーパリング）したうえで、さらに利上げを急ピッチで進めている。このため株式市場が不安定化しているのだ。しかし、日本株はアメリカとはまったく事情が異なる。日本は過去30年以上、デフレが続いてきたからだ。ここにきてコロナ禍やウクライナ戦争による供給不足に加え、円安が進んで日本でもインフレが進行。いよいよ日本もデフレを脱却しつつある。となれば、デフレ時代にためにためてきた個人の金融資産１０００兆円がこれから動き出す。これだけ巨額の資金が資産市場に投入されれば、資産価格の暴騰は間違いない。とりわけ株価は敏感に資産インフレ時代に反応するだろう。日経平均株価は１９８９年の最高値３万８９１５円をいずれ抜いて、さらに上を目指す。いよいよ資産インフレで日本株が復活してくる。しかも日本は２０２３～２０２５年にかけて景気循環の４つの波が同時に上昇するゴールデン・サイクルに入る。そうなれば、「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」の再来も夢ではない。これからやってくる資産インフレ相場で大復活する日本株３０銘柄も紹介。
目次
第１章 史上最強の資産インフレで日本株が暴騰する
第２章 波動から見た世界経済の大変動
第３章 世界経済の動きをチャートで分析する
第４章 株式投資の常識が大転換する
第５章 算命学から未来を見通す
第６章 日本株の大復活で急上昇する３０銘柄
さすが大御所ですねという感じで現在もやもやしている案件を次々とバッサバッサと切っていきます。切れ味が鋭いので、何も抵抗せずに「大先生についていきます」という人が多そうです。
コロナショック後の米国株の急騰は完全にバブル相場ですので、爆発しない程度に昨年からジワジワさげています。その下げがどこで止まるのかは分かりません。だったら手堅く日本株を買っておけば良いです。というお話を興味を引くネタ満載で最後までいっきに読み進めることができます。※いっき読みがお勧めです
書籍『株は波動が９割―資産はこの「黄金株」で殖やしなさい！ 番外編』とセットで読むと理解度が深まりますが、過去の出来事から「サイクル」の重要性を説いて、その通りの動きになっています。ここでなぜ？と疑問に思えても、投資の世界は人の思惑で動くものですので、「しょせんは人がやっていること」と割り切ると「サイクル」を信じてみるかとなります。
株式投資の初心者からすると「おかしな動きをするな」と思えるものでも「そういうものです」ですので、「おかしい!」とキレてもしかたありません。
米国株はしばらくダメかもしれないに関しては「第５章 算命学から未来を見通す」がとても参考になります。ネタバレになるので内容には触れませんが、米国株がダメな代わりに日本株が絶好調になります。10年間が勝負らしいので、「とりあえず10年間くらい株ゲームを楽しもうかな」と考えていた私にはちょうど良いです。
なお「日本株の大復活で急上昇する３０銘柄」はあくまでも事例です。「株価がこのような動きをしている銘柄は今後も期待できる」という事例ですので買い推奨ではありません。基本的に自分で探すことが重要です。
ということで「米国株こそ正義!」と突っ走る前にこの書籍を読んでみると冷静になれます。
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