今朝のモーサテで「高配当指数」の解説をしていました。それを見る限り「やっぱり高配当銘柄を買っておけば良いよね」と思いますが、リバウンド狙いをやめて配当銘柄に置き換えている割には含み益が増えません。高配当銘柄の株価が上昇しているのなら含み益も増えていくはずですが、なぜなんでしょう。
単純に含み益のシミュレーションをしたい場合は株価を足すだけですが、株価が高い銘柄の動きで振れ幅が大きくなってしまうため、今回は騰落率の平均値をグラフにしてみました。さらに、高配当銘柄なら株価の戻りが早いのか見極めるために、購入してきた114銘柄を配当利回りでグループ分けしました
配当利回り
グループ1: 2%未満 : 29銘柄
グループ2: 2%以上4%未満 : 50銘柄
グループ3: 4%以上 : 35銘柄
まずは何を買っても儲かった2021年1月からの推移です。2021年3月までなら適当に買っても誰でも儲かったはずです。投資関連本によると、こういう状況は「サルがダーツを投げて銘柄を選んでも大して変わらない」だそうです。
日経平均が下落基調の期間でも高配当銘柄なら安定していました。配当利回りが低いグループは日経平均よりも悲惨な状態が2022年4月まで続いています。
ところが!!
2022年1月からの大荒れ相場の推移だけで見てみると…
日経平均とTOPIXは殆ど同じ動きですが、配当利回りが低い銘柄はGW明けから急上昇しています。高配当銘柄の戻りが悪いです。それでも日経平均やTOPIXに比べたらいい状態にあります。
それではいつも通りに単純に株価を合算して年初からの推移を見てみます。
「低配当銘柄」のグループは金額ベースで9.25%の上昇です。対して「高配当銘柄」のグループは0.2%の上昇ですので、キャピタルゲイン狙いなら下落局面で「低配当銘柄」を買い漁った方が良いのかもしれません。ただし、あくまでも短期間でのリバウンドでのことですので、配当銘柄の実力を発揮するのは権利月です。権利月前の下落局面で「高配当銘柄」を買っておけば、キャピタルゲインもインカムゲインも狙うことができます。
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