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損切のタイミングが重要「株で儲ける損切りの一番やさしい教科書」

長期目的で配当銘柄を買っても直後に下落することが多いです。その場合は、ナンピン買いして平均取得単価を下げ、少し戻った時に買い増しした分を“やれやれ売り”することで、含み益がある状態で配当銘柄を維持できます。ところが、下落して戻ってこないどころか何段階も落ちて、ナンピン買いそのものが無駄になることもあります。

株売買に関して「勝ち負け」という考え方はあまり好きではありません。極端な話、損切りしなければ永遠に“負け”になりません。ただし、損を確定したくないからと含み損になっている銘柄を放置するのは気持ちの面で面白くありません。それが配当銘柄なら、いったん損切りして買いなおすのが正解なのかもしれません。

株ゲームを始めて14か月間の売りの成績ですが…

100株ずつ微妙に指値を変えて売付を入れてある都合上、実際の回数はもっと多いですが、同じ日に売った場合はまとめて売ったことにして集計してみました。

プラス   : 282回
プラマイゼロ: 11回
マイナス  : 52回

勝率としては悪くありません。現物の逆張りですので、買った直後に下落するのはいつものことで、戻りが早ければさらなる上昇を待ち、戻りが遅ければ“やれやれ売り”の手仕舞いをしているため、必然的に損切りの回数は少ないです。

それでは、プラスのトップ10の成績はどうなのか。左は金額ベース、右が利益率です。

1銘柄あたりの株数が少ないため、初心者なりにまあまあの成績だと自分では思っています。

次にマイナスになっているワースト10です。

中部電力は赤字決算発表の翌日に成行で売りました。投げずに持ち続けていれば、3月に入ってからの「原発再稼働に期待」相場で上昇していたので、プラスになっていたはずです。ただし、あくまでも結果論です。

ゆうちょ銀行も決算発表後に下落して投げましたが、半年我慢していればプラスになっていました。エイベックスは買った直後に大幅に下落したことで狼狽え売りしてしまいました。その後に短期間で上昇したため経験不足ゆえの損失といえます。

名古屋鉄道はMSCI外しの発表の翌日に成行で売りました。こちらは元の株価に戻ることはないので、この時点で投げて正解でした。

さて、問題は豊田合成とイーグル工業です。

2月の下落局面で買い向かった豊田合成ですが、同じ時期に買った銘柄の数多くが3月の権利取りまでに戻していましたが、豊田合成は戻らず、4月に入ってからの全銘柄の下落局面で再び大きく下げたタイミングで買い増し。ところが他の銘柄が下げ止まっている中で豊田合成だけ下落が止まらず、諦めて投げました。ナンピン買いしたことで損失が増えました。イーグル工業は権利取り直前に100株購入して、権利落ちで100株追加、その後の下落局面で200株追加、なぜか下落が止まらず200株投げて、200株残してあります。

つまり、ナンピン買いせずに、早めに諦めていたら最低限の損失で済んでいたことになります。しかしながら、ナンピン買いが上手くいっていた銘柄が多数あるだけに、「ナンピン買い=悪行」とはいえません。何が問題だったのでしょうか。

そこで何かヒントがあるかもしれないと期待して「損切り」の専門書を購入しました。


株で儲ける損切りの一番やさしい教科書 (著)テクニカル分析研究会 (監修)戸松信博

株式投資を行っていると、どこかのタイミングで含み損を抱えてしまうことがあります。購入価額よりも下がってしまった株価を見ると、不安な気持ちはもちろん、恐怖すら感じることもあります。しかし、株式投資において含み損の状態は特別なことではありません。その際に、損切りができるか・できないかが問題なのです。損切りができないと、安定した収益を得ることはできません。本書は、含み損を抱えている・過去に抱えたことがある、投資家に向けた「損切りの王道」テクニックを解説した書籍です。
1章 なぜ損切りは必要なのか
2章 株価の動きを予測して損切りポイントを決める
3章 相場の動きを読んで損切りするテクニカル指標
4章 利益と損失の比率で損切りするリスクリワード
5章 損切りの目的は「トータルで勝つ」こと
6章 売買タイミングQ&A

儲けるノウハウではなく、大きな損失を防ぐためのノウハウが書かれている書籍です。よって、私のようにある程度の売買をしてきて「損切すべきなのか悩む」「もっと早く損切しておけば良かったのに」という人向けの書籍です。

厳選した配当銘柄を完全長期目的で保有していて、株価の推移など気にしないという人は読む必要はありません。

すぐに損切せずに持ち続けるとしても「持ち続ける理由」が大切。それでも損切のルールを作っておくべき。

「3月の権利取り最終日までに条件を満たせば持ち越す」という自分ルールを作っていたわりには、ギリギリになって変な期待を持って損切せずに権利跨ぎして、その後に大きく下落して大きな含み損。さらなる悪材料が出て、ようやく損切。

「現物取引&逆張り派」の人だと必ずしもこの書籍に書かれていることが最適解とはいえません。よって、私は「なるほどこの通りにやれば良いのか」とはなりませんでした。このページの解説でも「逆張りの場合は本書では扱いません」と書かれています。※逆張りの場合は買うタイミングが全く違います

「初心者は順張りで」が定石ですが、今の荒れ相場で初心者が順張りで買うと上手くいきません。よって、順張りでも逆張りでも“買った時点で”損切ラインを設定しておくことが重要です。

「ナンピン買いはダメだ」もよく言われることですが、それは順張りで買っているのに「下落したので買い増す」というのは、順張りと逆張りをごちゃごちゃにしているからです。

順張りならいったん損切、少し様子見してから買いなおせばいいです。よって、初心者の順張りだと、そこそこの利益、そこそこの損失という株ゲームになります。大きな損失を防ぐことが最優先です。

逆張りには、「買い向かう勇気」「含み損と対峙する忍耐力」「余裕ある軍資金」の3点セットが必要です。どれか一つでも欠けると利益はなく大損します。

この書籍が言いたいことは「大きな損失を出さないための損切」です。

2月の下落局面で買い向かった銘柄に関して「買値の-4%で逆指値の売り。-8%で再購入しておけば良かった」と3月上旬のとどめの暴落時に大反省していたので、この書籍を参考に損切りラインを決めていきます。

カテゴリ : 書籍など



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ミニベロおやじの写楽です。フォトマスター検定1級。健康マスター。ダイエット検定1級。食生活アドバイザー3級。QC3級。FP3級。色彩検定3級。情報処理技術者試験1種。購入したデジカメは50台、自転車は11台。ブロンプトンで日本一周を達成、ブルベのSR達成。最近はデミオDで遊んでいます。雨の日は映画三昧。アウトドアも始めました。

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