【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術 (著)山崎元,水瀬ケンイチ
投資初心者も、もう迷わない
ほったらかし投資の公式本!
ベストセラー『ほったらかし投資術』が7年ぶりの全面改訂!
運用方法が過去2版と大きく異なり、もっとシンプルに、もっとほったらかせるようになりました。
実行マニュアルから口座の開き方、素朴な疑問へのアンサーなど大幅加筆で初心者も安心。
2024年スタートの新NISAにも対応。
お金の不安から解放されて、より良い人生を!
第1章 ほったらかし投資と人生のお金
第2章 ほったらかし投資の簡単! 「実行マニュアル」
第3章 実際に始めてみよう!
第4章 インデックス運用の基礎知識
第5章 「ほったらかし投資」実践の勘所
第6章 よくある質問にお答えします
特別鼎談 バンガード撤退後のインデックス・ファンドの未来
書かれていることは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を買って、老後に現金が必要になるまでほかっておけ」の1行で済みますが、「なぜならば」で1冊の書籍になっています。
老後まで使う予定が無い金が手元にある。投資はなんとなく胡散臭い。銀行の定期だと利息が殆どつかないので、貨幣価値が下がることを思うと定期預金は不利。でも難しいことは何も考えたくない。たぶん投資しても投資したことを忘れる。とにかく忙しい。
そういう人の現時点の最適解が「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を買って、老後に現金が必要になるまでほかっておけ」です。
少し前までは「全米株の投信買っておけば良い」でしたが、年明けからの下落で私が買ってきた全米株投信は元本割れしました。現在はプラスになっていますが、元本割れしていた期間は「投信なのになんじゃこりゃ」でした。
では、その期間の「全世界株式」はどうだったのか。
買った時期によりますが、昨年の7月辺りで買っていた場合はギリギリ元本割れしていません。さらに急激に上昇しています。つまり、「全米株」ではなく「全世界株」にしていたら、「ギリギリ踏ん張って急激に上昇したので嬉しくて仕方ない」となっていたということです。あくまでも結果論ですが。
「全面改訂 第3版」でどこが変わったのか。いろんなお勧めインデックスの紹介ではなく、「全世界株」にターゲットを1本化したことです。“後出しじゃんけん”ぽい気がしなくもないですが、今から始める人向けの書籍ですので、現時点の最適解を強く推奨するのは当然です。
「ドルコスト平均法」に関しては、他の書籍と違って「適している場合」「適さない場合」の記述があり、そこは親切だと思います。私も「ドルコスト平均法」には少し疑問に思えている点があったので、一安心です。「ドルコスト平均法」はあくまでも財形預金代わりに毎月半強制的に積み立てていく場合に有効です。
私の場合、バブル期から始めていた財形貯蓄ですが、残念ながら利息はあまりついていません。投資信託にしていけば、元本の何倍になっていたのでしょうか。と思いたくなりますが、三十数年前に「全世界株投資信託」という情報が入ってくるわけもなく、貯蓄こそ正義という時代でしたので、月々は「財形貯蓄」、賞与は「定期預金」が当たり前でした。
「財形貯蓄」の代わりになるのが「全世界株投資信託」である。そういう時代になったということです。
カテゴリ : 書籍など
タグ :