昔は「いい質問ですね」のI氏の番組を好んで見ていましたが最近は見ません。あの番組は小学生でも分かるように親切丁寧に解説しているだけで、もっと本質を理解したい場合には役に立たないからです。特に株ゲームを始めてからは経済の勉強もするようになったので「何を当たり前のことを言ってるんだろう」と思えてくるのです。
投資関連本を大量に読んでみると「いい質問ですね」レベルの書籍が大量にあることが分かります。読めば読むほど、「これって誰かが書いた難しい書籍を誰でも理解できるようにアレンジしているだけの書籍なんだ」と分かるようになりますが、いきなり難しい書籍を買って途中で投げ出すよりはいいのかもしれません。
さて、今回の書籍は「株はメンタルが9割 投資家脳に変わらなきゃ株は一生勝てない」の上位版みたいな内容です。
一流の投資家はなぜ、メンタルを大切にするのか?
相場に振り回されるな。長期的・継続的に勝ち続けるためには業績やチャート分析だけではダメ!世界的な投資家であるウォーレン・バフェット、ジム・ロジャーズ、ジョージ・ソロスも実践する心技一体の成功方程式。
第1章 投資になぜ、メンタルが重要なのか
第2章 業績と株価の動きを分析する
第3章 マーケット心理を読み取る
第4章 自分の心理をコントロールする
第5章 自己資金・ポジションを管理する
第6章 ケースで学ぶ投資メンタルマネジメント第7章 投資のレジリエンスを鍛える
書籍の内容としては、「行動経済学」「心理学」「テクニカル分析&ファンダメンタルズ分析」「過去のできごと」など、すでに数多くの書籍を読んでいる場合は重複する内容が多いです。それらを読んでいない人なら全ての章が参考になります。
“トレードハイ”“トレード鬱”という概念は納得させられる内容で、実際に私もそのような気分が交互にやってきます。当然ながら含み益が爆増していれば“トレードハイ”であり、株価が暴落して含み損が爆増していると“トレード鬱”になるのですが、そもそもそのような気分になることが間違っていると、この書籍が分からせてくれます。よって、少しでもその兆候が現れたら株の売買から距離を置いて他の趣味に没頭するのが良いのかもしれません。
“トレードハイ”“トレード鬱”になっているとどのような言動をするのかという事例は“あるある”です。
おまけ扱いのような「A君の株式投資話」は、まるで情報処理技術者試験にあるような「何が問題なのか答えよ」みたいな構成です。ここはまずいだろうなと予想しながら読み進めると楽しめます。
将来的に投資関連の検定試験を権威あるところが主催すれば、簡単に儲かるという話に乗って大損する人を減らすことができるかもしれませんね。「老後資金のために投資をしましょう」の前に「最低限必要な知識を持ってから投資をしましょう」が重要だと思います。
これが重要な資料ですのであえて小さい画像にしておきます。自分で書籍を購入して拡大コピーして見える場所に貼っておくと良いかもしれません。
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