「コロナ禍で旅ができない&機材遊びにも飽きてきた」ということで「2021年は趣味と実益を兼ねて株ゲームをやってみよう」と考えて昨年の2月に入ってから準備を始めましたが、手続きが意外にややこしくて「最初の銘柄ポチ!!」ができたのが2月15日でした。1年も経てばコロナも収まって、自由に旅できれば株ゲームもそこでお終いかなと漠然と考えていたのですが…
偶然にもバブル崩壊後に長らく停滞していた日本株の指数である「日経平均」が3万円を超えた日が2月15日でした。当然ながらそのようなことは何も知らずに「とにかく始めてみよう」「アフターコロナ銘柄どれだろうか」と株価をあまり気にせずに最初はポチポチしていました。
買った直後に下落して、含み損が増えていくのは買うタイミングの悪さです。あっという間にマイナスになっていき、超初心者には厳しいスタートでした。8銘柄買ってから、もう少し増やそうと慎重に銘柄を選んで合計16銘柄で「株ゲーム」スタートです。購入代金は約200万円でしたので、「だいたい200万円くらいで遊んでみよう」という目論見通りになったのですが、すぐに「これだと遊べない」と気が付きます。
売買しなければゲームにはなりません。
日課のように夕食後2時間ほどあーでもないこーでもないと銘柄を探して、入れ替えてきました。3月は絶好調で含み益がどんどん増えていき、「毎日が楽しい」という初心者にありがちなウキウキタイムでした。今思えば昨年の3月までは誰でも適当に買っても儲かる期間だったようで、あっという間に株ゲームの怖さを思い知らされます。多少慣れてくると「この程度はいつものこと。誤差の範囲」と割り切れるのですが、特に4月の下落時は毎日が「なんじゃこりゃ」の連続でした。
そんなこんなで2021年2月15日から2022年2月10日までの含み益の推移です。11月末のマイナス58万円にくらべたら4月のマイナス11万円など可愛いものです。
ところが慣れてくると「含み益など幻です」が定着してきます。
同期間の実現損益の推移です。ところどころ凹んでいる箇所は「何かと相殺させる」まで粘らずに「バッサリ損切り」だった期間です。
「含み損が大変なことになってる」期間でも「含み益+実現損益」を見れば、それが精神的な支えになります。つまり、幻をいつまでも抱えていると、大幅に下落したときの精神的なダメージが大きくなるので、ある程度の利益を確保できるなら、いったん売っておくべきとなります。その場合、買った銘柄をすぐに買いなおすことはせずに次のチャンスを待ちます。
大荒れの相場でコツコツと利益を確保するために必要なものは、単純に軍資金です。6月までは含み損になっている銘柄を諦めて上昇しそうな銘柄に乗り換えるべきなのか、常に悩んでいました。損切りした銘柄がそのあと短期間で上昇することも多かったため、見極めが難しいです。
そこで、7月、8月は軍資金を増やして、含み損銘柄を放置して、その他の銘柄を買っていきました。そして、9月に入ると自民党総裁選挙のおかげで、ほぼすべての銘柄が上昇して、いっきに売りさばくことができたのです。
現物取引の場合、軍資金があればよほどのハズレを引かない限り損切りを回避できます。
同様に11月にほぼすべての銘柄が大幅に下落しましたが、逆に買い向かいました。そのことでますます含み損が膨らみましたが、耐えて耐えて耐え抜きました。年明けのご祝儀相場で上昇して少し売り、1月下旬の大きな下落で買い向かい、2月入って売って売って売りました。
2月後半は下落相場に入るため、買い向かいますが、銘柄選びは重要です。
さて、1年間で買った銘柄数は90です。超初心者とは思えないほど買いまくりました。もちろん、それなりに理由はありましたが、短時間での思い付きで買った銘柄は失敗した割合が高いです。ざっくりで「出遅れ業種はどれなのか&業績は回復するのか」で選んだ銘柄の当たりは多いです。
以下が90銘柄の成績です。手仕舞いした銘柄は「実現損益」、売買を繰り返している銘柄は「含み益+実現損益」、まだ売ったことがない銘柄は「含み益」です。すでに配当金をもらっている場合は足してあります。
90銘柄買ってきましたが、現在は30銘柄程度保有しています。
配当目的で買っても荒れ相場だと騰落が酷いため、しばらくは売買で利益を確保するしかありません。単純に利益率で比較してみました。(投資額に対しての損益)
ベスト10
10月、11月の時に「クルマ銘柄、鉄鋼銘柄、銀行銘柄を買っておけばいいはず」と予想して買っておいた銘柄がうまくいっています。他にも四季報を見て「業績回復銘柄を少し買っておくか」もうまくいっています。
ワースト10
愛眼とヤマダは下落時の難平買いが大失敗。中部電力は赤字決算を受けて手仕舞い。一番嫌な思い出はエイベックスです。買ったその日に大きく下落して即損切、翌日に反転上昇というトラップにはまりました。
金額ベスト10
スイング目的の銘柄は、ENEOS、セブン銀行、コニカミノルタです。配当目的で買っても必ず大きく下落するタイミングがあるので、そこそこ上昇したら売り減らし、大きく下落したら買い増しの繰り返しです。
来週から再び大荒れ相場になりますが、うまく乗りきることができるのでしょうか。それとも再び含み益が大きくマイナスになってしまうのでしょうか。
カテゴリ : あれこれ
タグ :