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膨大な調査から導きだした真の億万長者の姿を示す著書「となりの億万長者」

投資関連本が数多くありますが、結局のところ源流は絞られるはずです。調べたわけではありませんが、最初に誰かが書いた書籍を誰かが読んで書籍にして、それを誰かが読んで書籍にして、さらに誰かが読んで書籍にしてという感じで、次々と時代に合わせて改良したり新しい要素を追加していったのかもしれません。「鬼滅の刃」で描かれている「〇〇の呼吸」にように源流である「日の呼吸」をアレンジしていったのでしょうか。

もしかしたら投資関連本の源流かもしれないと感じた書籍があったためポチしました。

となりの億万長者〔新版〕成功を生む7つの法則
となりの億万長者〔新版〕成功を生む7つの法則 (著)トマス・J・スタンリー、ウィリアム・D・ダンコ (訳)斎藤聖美

億万長者とは、実際どんな人々なのか?―アメリカ富裕層研究の第一人者であるスタンリー博士とダンコ博士は、1万人以上の億万長者にインタビューとアンケートをして、資産や年収、職業、消費行動のタイプを徹底的に調査。結果は驚くべきことに、彼らのほとんどはありふれた職業と家庭をもつ「普通の人々」だったのだ!では億万長者でない普通の人々や、所得は多くても資産の少ない人々と、彼らはいったいどこが違うのか?本書は、そうした本物の億万長者の日常の暮らしぶりから学ぶべき「7つの法則」を導き出し、成功と幸福を手に入れたい読者に伝授する。多くの読者を得た実績あるロングセラーが、コンパクトな“新版”として登場!
目次
1 となりの億万長者を紹介しよう
2 検約、検約、検約
3 時間、エネルギー、金
4 車であなたの価値が決まるわけではない
5 親の経済的援助
6 男女平等・家庭版
7 ビジネス・チャンスを見つけよう
8 職業:億万長者対遺産相続人

この書籍を読むといろんな投資関連本に書かれていることが出てきますが、つまりそれはこの書籍が原本だからです。投資関連本の「倹約して投資に回しましょう」というのは、この書籍に書かれているひとつのパーツにすぎません。真に意味することは、この書籍を読まなければ分からないかもしれません。

第一章の「億万長者のルーツをさぐる」の項目が全てです。

・信託財産や相続資産から何らかの所得を得る人は19%に過ぎない
・相続資産が、資産の1割以上を占める人は2割に満たない
・過半数の億万長者は1ドルたりとも遺産相続を受けていない
・両親、祖父母その他の親戚から1万ドルいじょうの贈与を受けた人の割合は25%以下
・91%は親が経営する会社の株を贈与してもらっていない
・ほぼ半数は、両親や親戚から大学の学費を出してもらっていない
・今後遺産をもらう可能性がある人は1割切る

「親の金をあてにするな」が前提です。

真の億万長者とは自分の力で財を蓄えた人のことです。「親の財産を貰った(会社を継いだも含む)」という人はいくら財産があっても億万長者ではありません。両者を見分け方は書籍を読み進めると分かります。

「倹約して投資に回しましょう」はあくまでも切り抜きであって、本質は生活レベルのことです。年収が1200万円もあれば裕福な生活ができそうなものですが、実は意外に生活が厳しいそうです。この手の話はいろんな書籍に書かれています。

「1200万円も稼いで何故?」の理由は単純に生活レベルを高めてしまうからです。収入多いんだから、良い家に住んで、良いクルマに乗って、良い服を着て、贅沢な食事をして、人付き合いにも金を掛けて…

「1200万円も稼ぐ」人というのは基本的に金が掛かる生活をしているのです。よって、これが2000万円になっても同じです。

「職業柄『金が掛かる生活』を強いられる」ということも大いにありますが、強いられていない人が「収入が増えたから贅沢しよう」という発想を持っては、どれだけ稼ぎが増えても金持ちにはなれません。

「倹約して投資に回しましょう」という単純な話ではなく「収入が増えても支出を増やしてはダメです」ということです。倹約しすぎて自己投資ができず、そのことで収入も増えないという可能性もあります。

書籍を読んでいて一番納得させられたエピソードは、「親が子供に何かしてあげる」の「何か」です。自分で稼いで金持ちになった人がやりがちな過ちは「子供に良い家を買ってあげる」ことだそうです。

良い家を貰った子供は、その家に合うような生活を求めます。よって必然的に生活レベルが高まり、自分の収入と合わなくなり、結果的に親の金をあてにするようになります。親に莫大な財産があることを知れば「自分は働かなくても親が助けてくれる」となり、日本でありがちな道楽息子誕生です。何もせずにぶらぶらしているのに高級車を乗り回している若い人です。息子だけでなく娘は「家事手伝い」という良く分からない肩書きで優雅な生活を送るようになります。

私の個人的な考えとしては教育費だけは親が100%負担して、本人が働くようになれば支援はいっさいしない方が良いと思います。教育費まで子供が負担すると、就職後の財産蓄積におけるスタートダッシュに差がついてしまいます。学生のころ、就職して間もないころの月々の数万円は大きいです。

この書籍を読み終えると、自分が考えてきたことは間違えではなかったかもしれないと思えました。就職して給料が少ないうちに結婚したこともあって、私の妻は「贅沢をする」という思考とか欲望を持っていません。よって、給料が少ないころの生活レベルが当たり前であり、子供の教育費は自動的に私の通帳から出ていき、クルマとか家電品なども私が支払ってきたことで、妻の管轄範囲は三十数年前から変わっていません。よって、子供に金が掛から無くなれば、自動的に貯蓄に回るわけです。機材に金が掛かる趣味に没頭できたのもその辺にありますが…

「必要以上に生活レベルを高めない」となりますが、それだけではこの書籍に登場してくるような億万長者にはなれません。大多数の人が自分で何かしらの起業をしています。仮に年収が500万円くらいの人と同じ生活レベルにして、年収が2000万円とか3000万円あれば、億万長者になれますね。会社勤めで年収1000万円クラスになると、いろいろとあって生活レベルを高める必要がありそうですので、そのような立場にならない程度の会社員をやって、平均で年間100万円くらい貯めていくと良いかもしれません。30年で3000万円ですね。平均200万円なら6000万円になります。

カテゴリ : 書籍など



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ミニベロおやじの写楽です。フォトマスター検定1級。健康マスター。ダイエット検定1級。食生活アドバイザー3級。QC3級。FP3級。色彩検定3級。情報処理技術者試験1種。購入したデジカメは50台、自転車は11台。ブロンプトンで日本一周を達成、ブルベのSR達成。最近はデミオDで遊んでいます。雨の日は映画三昧。アウトドアも始めました。

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