コロナ禍の行動制限が長期に渡って、未だに活動範囲は「車で出勤」と「近所の散歩」に終始しています。そんなことが2年近く続くと、インドア生活の割合が増えていき、最近は近所の散歩すら短時間になってきました。
インドア生活もいろいろありますが、読書の時間が飛躍的に増えています。特に投資関連本を読み漁る日々です。頭が疲れるのでマンガも大量に買っています。
さて、2月から始まった株ゲームですが、今年の締めくくりに相応しい書籍を手に入れました。
格言で学ぶ 相場の哲学 (著)鏑木繁
哲学とはルールである。
相場が上がったら買う、下がったら売る。自分の内に確固たる信念がないと、相場の動きにただついていくだけになる。
ここでいう信念とは何か。ひとことでいえば、ルールである。 画期的なルールを自分ひとりで生み出すのは一筋縄ではいかない。では、どうしたらいいのか。
先人たちの知恵(言い伝え)=格言を借りるのである。例えば、「しまったら仕舞え」や「見切り千両」。これらの言葉は損切りの大切さを教えてくれる。例えば、「商い急ぐべからず」や「売りは迅速、買いは悠然たれ」。これらの言葉は仕掛け時の心構えを説いている。
ただ、頭ではわかっていても、ルールというものは実際の現場に入ると実行できないものだ。「もう少し粘ろう、もう少し粘ろう」と思った結果、損が予想以上に大きくなってしまった。「まだ上がるはずだ、まだ上がるはずだ」と思っていた株が翌日に下落してしまい、少しの利益しか残せなかったなどを経験したことのある人、おそらく一人や二人ではないはずだ。格言をおさらいすることの意味は、ここにある。
長年の風雪に耐えてきた言葉たちには”重み”という言葉だけでは片付けられない真理がある。先人の残した格言は、これからを生きる投資家たちの羅針盤になるはずだ。興味のある言葉を自分の心のポケットに入れ、時折、読み返すだけでも十分あなたの”投資人生”に役立つだろう。
現在はCDブック本が発売されていますが、書籍が欲しい場合は中古で探すしかありません。希少価値があるのか高額で出品されている場合が多く、たまたま常識の範疇と思える中古本ショップで買うことができました。1000円以下なら“買い”ですが、せめて定価未満で探しましょう。
江戸時代から存在している先物取引からいろんな“相場”があり、数々の相場師が命がけで戦ってきたようですが、その中で生まれてきた“格言”集です。格言の背景とか本当の意味が書かれているので、某掲示板で書き込まれている知ったかぶりのなんちゃって格言に「?」を感じた人は読む価値があります。相場は人が作り出すものですので、大きな波に立ち向かっても無駄です。その波にどのように乗るのか。その辺りのヒントは格言にあります。ただ、最初に波を起こす力を持った勢力がある場合は、格言通りにはいかないので、「昔はこうだった」に拘ると大失敗します。よって、あくまでも参考というか自分への戒めのための格言だと思えば良さそうです。
カテゴリ : 書籍など
タグ :