となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」(著)大江英樹
純金融資産1億円以上を保有する層はわずかに思えるが、実際は国内で世帯主100人の内2~3人の割合で存在する。
元証券マンで3万人以上の顧客を担当した著者によると、こうした「億り人」は、その大半が相続や一攫千金で財産を得たわけではない、ごく普通のビジネスパーソンなのだという。
資産一億円をつくった人の思考・習慣・行動を分析すると、以下の3点が共通点として挙げられる。
1. 給与天引きでお金をため、残りの額で生活する
2. 保険には一切入らない
3. 投資は「長期、ゆっくり」。市場暴落時をチャンスと捉え、買い増す
どれも再現性が高く誰にでもできる方法だ。「億り人」は自己分析力が高く、合理的な判断ができる人たちなのだともいえる。
当事者のインタビューも交えて、一生困らない資産形成術を伝授する!
目次
第1章:「億り人」とはどんな人たち?
第2章:億り人の思考と行動
第3章:投資のパターン
第4章:「となりの億り人」インタビュー
第5章:「億り人」素朴な疑問Q&A
「億り人」というキーワードが流行っているから憶の資産を持っている人たちにインタビューして、その人たちがそのような思考を持っているのかまとめましたという内容です。正直言って、大江氏の書籍としては物足りなさを感じます。
書籍で取り上げている「億り人」の前提条件は、もともと金持ちの家柄だったとか、大金を相続したとかという自分では何もしていない人は対象外です。それから、投資関連でも大博打の勝負で勝って財を作った人も対象外です。
いわゆる“普通の人”と呼ばれる人たちの中で、自分の力で憶の資産を作った人たちの思考は何だろうということです。
何をもって“普通の人”なのかはともかく、そこそこの企業に就職して真面目に働いてそこそこの年収があるなら、その人の思考次第で「億り人」になれますよ。という希望を持てる内容になっていますが、可能性が高いのは共稼ぎで二人ともそこそこの年収がある場合です。「無駄な出費はしない」「見栄など捨てる」「給与天引き」などなど。そもそも収入が増えても生活レベルを高めなければ、必然的に貯蓄は増えますね。
「何が無駄なのか」を知るだけでも「億り人」に一歩近づけるかもしれませんね。
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