投資関連に興味がある人は書店で投資関連のコーナーで書籍を探すのが一般的だとは思いますが、今まで投資に興味を全く持っていなかった人たち向けに雑誌などで取り上げ、最近はライトな内容のムック本も増えてきました。
優待生活で有名な桐谷さんのお陰なのか「株を買って優待券を貰う」については一般的になってきているかもしれません。その次の段階の「株を買って配当金を貰う」も徐々に広まっているかもしれませんが、「それじゃ株を買ってみるか」とポチポチするまでにはいくつかの壁があります。
そこで、「誰でも気軽に株を買うことができるよ」「定期預金の代わりに株を買っておけば、銀行の利息より遥かに多くの配当金を貰えるよ」のムック本の登場です。「どうせなら優待券より金でしょ」という人にちょうど良い内容です。
今すぐはじめる!高配当株超入門 定期預金がバカらしくなる、高配当株の世界!
株の世界で昔から言われていることがあります。
・靴磨きの少年が株のウンチクを語りだしたら天井
・主婦が買い物カゴもって株を買いに行きだしたら天井
・タクシードライバーが仕事の合間に株取引はじめたら天井
「株とは無関係の人たちが株の話をするようになったら、そこがピークだから暴落の兆しと捉えて、持ち株を早めに処分すべき」という経験者たちの言い伝えであり、そのことで逃げ切った人たちも大勢いるようです。
つまり、コンビニなどで株のムック本が並べられているということは「株ブームのピークだからそろそろ危ない」と考える人たちも大勢いるわけで、某掲示板には「暴落する暴落する」としつこく書き込む人も結構います。
ここで、「暴落するのか」ですが、あくまでも個人的な印象としては、「暴落しないように無理やり調整されている相場だから暴落はしない」と私は捉えています。今年の2月に日経平均が3万円を超えました。あのバブル景気以降の低迷期をようやく抜け出せたのです。ここからが問題で、株バブルならこのまま4万円をめざしていたはずですが、なぜかある程度までいくと無理やり下がってきます。4月以降はその連続です。「上げて上げて上げて上げて上げてドカン!!」がバブル崩壊ですが、「上げて下げて上げて下げて上げて下げて」ですので、上手いことやるもんだと感心します。
さて、書籍の内容です。
袋とじにお勧め銘柄が書かれています。配当目的で2銘柄持っていますが、買い時を見誤ったようで、含み損が酷いです。
初心者向けレクチャーですが、言われていることは簡単そうに感じますが、実際はむちゃくちゃ難しいです。
「配当金貰えるのは良いな」と食いついた人向けに、そもそも株って何だろうという説明。
株を買うための準備。
何を買ったらいいのか。
そもそもなぜ配当目的なのか。
という感じで、何十年も利息が殆どつかない銀行の定期にしておくくらいなら、株を買って配当金を貰った方がお得ですよ。というお話です。
たしかに「値下がりしたら困る」はあります。逆に値上がりすることもあります。そこをどう考えるのかですが、私も株ゲームを始めた当初は納得かいかなかった点が「値下がりしても配当金貰っておけばいい」です。これは短期売買で考えると「そんなの損」となってしまいます。あくまでも「10年間使う予定がない金」で「定期預金の代わりに株を買っておく」という考えなら、株価の上げ下げはそれほど重要ではないのです。
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