「FX戦士くるみちゃん」のような投資関連のマンガを探してみても、現実的にありそうな内容の作品はあまりないようです。とりあえず超お気軽ポイ雰囲気のマンガをポチしました。
マンガ 株で調子に乗って失敗しました (著)深蔵
勤めていた会社を辞め、フリーのイラストレーターとなった著者。将来の不安から「株」での資産運用を目論むが、1度旨味を知ってから株にハマリ込み、それから崖を転げ落ちるがごとく、ことごとく失敗し、預金残高も0に。そして最終的には、フリーの身で総額500万円失うことに。本書は、著者のハラハラドキドキの失敗体験を描くことで、逆に読む人が失敗を避けることができ、用語解説などコラムも充実した、株初心者にもわかりやすく面白い入門書的な1冊です。
「老後のことを考えて投資をしましょう」という雰囲気になったことで、この数年間で株を始める人が増えたようです。著者もその中の一人です。
会社をやめてフリーランスでイラストレーターをやってるけど、収入面が不安定なことと、時間を自由に使える&暇なことも多いということで、「とりあえず株でもやってみるか」と始めた主人公(著者)です。特に勉強もせず適当に買ってみる辺りも「ちょっとやってみようかな」で始めた初心者には「あるある」です。私もそうでした。
そして「続・あるある」で買った直後から株価が下がり「なんでだ!!」となります。私もこれでした。要するに「買うタイミング」を知らずに適当に買ったからです。そして「あっ、こっちを買っておけば良かったのか」と後悔する点も「あるある」です。
銘柄数が少なすぎると、その銘柄の株価が下がった時にリカバリーできません。そこで分散化に取り組みます。これも「あるある」です。この段階で「このくらいのペースでやっていけば良いか」と思いとどまれば良いのですが、中途半端な成功体験から主人公は「信用取引」に手を出します。「信用取引って具体的に何?」はこの漫画が詳しいです。
そして、真剣に勉強したわけではないのに、博打のように株の売買をやっていき、次々と資金を掻き集める事態になっていきます。マンガがライトすぎるので深刻さがあまり伝わってきませんが、主人公のように自分の貯金の範疇でやりくりするだけなら、不幸になるのは本人だけです。これが借金の領域までいくと本人だけの問題では済みません。
ということで初心者が博打のように信用取引を続けた結果の損失が「500万円」です。どうやら非常に短い期間の話の様です。
いったんリセットして、少し間をおいてから、現在は地道に現物取引だけやっているとのこと。
ということで、大儲けすることだけを目的に初心者が勉強もせず、勘に頼って博打のような株売買をやった失敗談というマンガです。
このマンガは初心者が「株で儲けるぞ」と思いついたときの反面教師になるかと思います。
カテゴリ : 書籍など
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