「決算跨ぎ」というイベントを体感するために今回は25銘柄用意しました。「さて決算跨ぎの結果はいかに」の後半です。
前半 → 四半期決算跨ぎ大失敗その1
名古屋鉄道(9048)
減収増益復配
コロナ禍の自粛で業績が悪化していた名古屋鉄道ですが、利益は確保できたようで、配当金も少し増やしています。ところが1段ドンと落ちたところで停滞したかと油断させておいて、翌週にはさらに落とされています。現在1800です。
川崎重工業(7012)
増収増益増配
アメリカで起きた地下鉄の事故がどのように決着するのか不明の中での決算発表です。内容は全く問題ないように見えるため、これなら爆騰するはずと手仕舞いせずに放置したところ、逆に暴落しました。訳が分かりません。11月22日は瞬間的2000をタッチしました。
鹿島建設(1812)
増収減益
建設業が厳しい状況にあることは既に織り込み済みだったかのように、決算発表前には下落していました。ここまで下げた後なら問題ないだろうと油断させておいて、1週間過ぎてから下落しています。
ニプロ(8086)
増収減益増配
ここは9月中旬に下落してから全く動きません。決算発表後も上がりもせず下がりもせず。
日産自動車(7201)
増収増益 ※黒字転換
今回の決算で一番大きく動いた銘柄です。あまりにも急騰するため630で売却しました。その後も上昇していましたが、配当がない銘柄ですので、未練はありません。
あさくま(7678)
減収増益 ※助成金
コロナ禍の影響が大きかった外食産業ですが、助成金でなんとか利益を確保しています。もともとローカルな銘柄ですので、優待取りの期間でなければ株価は動きません。
名古屋銀行(8522)
増収増益増配
正直って“騙された”銘柄です。決算発表前の下落した時に好業績であることを告知しました。そのタイミングで買うと株価は上昇しました。そして決算を待つと予告通りの業績でしたが、なぜか下落が止まりません。ただただ、止まることなく毎日下落していきます。そして2200まで落ちたタイミングで、時間外での40万株の自社株買い発動です。買値は2200です。通常の自社株買いは20万株ありますが、2500辺りから2200まで落とした後の僅かな自社株買いの効果はどのくらいあるのでしょうか。
マツダ(7261)
増収増益復配
日産自動車と同じように好業績ですが、高騰せずに少し上昇したところで停滞しています。配当金が出るようになったので売りません。
三菱地所(8802)
増収増益増配
長期保有するなら三菱グループにしておけば良いかと買った銘柄です。増収増益増配なら上昇するはずですが、こちらも少し下落したところで停滞しています。
ENEOSホールディングス(5020)
増収増益
ここは決算の内容は全く関係なく上下するので、決算前に売却は必須です。必ず決算後に下落するので、次回に備えて下落してから買えば次回の決算イベントで利益を確保できます。
愛眼(9854)
増収減益
業績は悪いことは確定済みの銘柄ですが、下落するのが決算間際だったので、ここは正直って“油断させられた”です。ナンピン買いする必要がない銘柄なのに、平均取得単価を下げるためにナンピン買いしてしまって、株価200円なのに含み損が大きいです。
中京銀行(8530)
減収増益
ここは決算直前におかしな動きをしていたため、直前になって“勝負!!”で買って、決算後の翌営業日に売却して、僅かですがプラスになりました。やはり騙し上げだったようで、その後は下落しています。
すかいらーくHD(3197)
減収増益復配
ここも不思議な動きをする銘柄です。イベントがある度に1520から1600までを往復します。決算発表日に1500を割った後に復配効果で1600を突破しました。
みずほフィナンシャルG(8411)
減収増益増配
いろいろとシステム障害が収まらない銀行ですが、長期保有には相応しいため買っておきました。増配効果で急騰するかと期待しましたが、残念ながら少し落ちたところで停滞しています。
三菱HCキャピタル(8593)
増収増益増配
600を維持するので580で買い集めて配当目的で保有しておけば良い銘柄ですが、なぜか下落したまま戻ってきません。
決算発表後に終値を上方に更新できている銘柄は、25銘柄中12銘柄です。ただし、一瞬の騙し上げだった可能性が高く、殆どの銘柄が1週間も過ぎれば下落しています。
11月22日の終値が決算発表日の終値を上回っている銘柄は「武田薬品」「九州電力」「あすか製薬」「トヨタ自動車」「プレス工業」「日産自動車」「あさくま」「マツダ」「すかいらーく」です。
決算発表前に格安で買うことができた銘柄なら「決算跨ぎ」をしても問題ないかもしれませんが、とても良い決算であっても特に理由もなく下落させられる異常な相場である間は、決算跨ぎは危険です。
買いたい銘柄があったとしても決算前の1か月間は手出しせず、仮に決算跨ぎで上昇した場合は素直に諦めて、買いたい銘柄が特に理由もなく大幅に下落させられているなら最低でも1週間は我慢してから買えば、「含み益が爆損で哀しい」という状況にはならないのかもしれません。
カテゴリ : あれこれ
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