発売日は2021年2月8日ですので、コロナ禍の中で株価が上昇している最中に執筆された書籍のはずで、キャッチなタイトル「お金持ちは不況・恐慌で一財を築く」にそのままつられてポチしました。
お金持ちは不況・恐慌で一財を築く 積立から株式・不動産・ビットコイン・スタートアップ投資まで!
お金持ちは必ずと言っていいほど、不況・恐慌で財を成している! コロナ不況後を見据えた、資産運用術を徹底指南! 不況は、資産の大バーゲンセール! 不況時は、この銘柄を仕込め! 不況に関係なく、新しい世界経済に備えよう!
目次
第1章 コロナ不況は、まだこれから
第2章 不況時に、お金持ちはどうやって資産を倍増させるのか?
第3章 暴落時に仕込むべき銘柄
第4章 不況に関係なく続けるべき積立投資
第5章 上げ相場でも下げ相場でも稼げるトレード
第6章 幅広いアセットクラスを検討する
第7章 新しい世界経済に備える
日本とアメリカで過去に起きた株価暴落時に、どのような人たちがどのようなことをやって大儲けしたのかという解説。投資案件には具体的にどのようなものがあるのかという説明。投資関係で初心者には難しく思える名称の具体的な説明(事典みたいに)。
「過去にこんなことがあった」「投資にはこんなものがある」に関しては参考になりましたが、「2021年はこうなるだろう」の辺りになると結構な頻度で「?」が付きます。
著者の紹介文
世界中に起こる情報のひずみを見つけて、まだ多くの日本人が気付いていない海外情報をいち早くキャッチし、それをお金に変える方法を編み出して、その情報を多くの人に伝えている機会投資家。
どのような人物なのかさっぱり分かりません。どうやら2020年8月に原稿を書いたようですが、2021年11月時点で著者の予想はことごとく外れています。株価が異常に上昇しているため近いうちに暴落するという話は、あくまでも「過去にあった事例に当てはめるなら」という範疇です。著者が原稿を書いた2020年8月よりも遥かに株価は上昇しています。原油先物も40円程度まで上昇するかもしれないとなっていますが、80円を軽く突破しています。円安は進行しないという話も円安が止まりません。大きなインフレがやってくるという話も日本においてはそうなりそうもありません。
「コロナ禍でどうなるのか」に関しては、過去の暴落時に儲けた人たちの予想が根底にあるようですが、実際のところは今回のコロナ相場は過去のものとは随分違うようです。2021年3月辺りでも「そろそろ株バルブが弾ける」と言っていた専門家が結構いたみたいですので、未来は誰にも分かりませんね。あくまでも結果論です。ただし、暴落時に買い向かうためには軍資金を十分に用意しておく必要があります。現金に換えやすい投資案件が何なのかの解説もされているので、幅広く投資をしてみたい人には大いに参考になるかもしれません。
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