最近の流行りなのか深夜アニメのタイトルが非常に長いものがあります。殆どの作品を録画していますが、長いタイトルの作品に関しては最終回を迎えるまで観ることなくBD-Rに焼いて保管だけしています。
今回の投資関連本は「NISAで利回り5%を稼ぐ 高配当投資術 なぜバフェットは日本株を買うのか」という非常に長いタイトルです。たぶん「高配当投資術」がメインタイトルですが他の書籍と被るので「もう全部つなげてしまえ」と担当編集者が決めたのでしょうか。
NISAで利回り5%を稼ぐ 高配当投資術 なぜバフェットは日本株を買うのか
日経平均が一時3万円を更新する中で、流行の投資テーマの外にある銘柄は、割安なまま放置され、その結果、予想配当利回りが4~5%以上に及ぶ日本株が相次いでいる。これらの銘柄は業績低迷によって高利回りになったのではない。毎年安定的に利益を出しながらも、買い手が少なく放置され、高利回りになっている優良株だ。本書はこうした高配当バリュー株、いわば「逆バブル株」をコツコツと買いためていくことが、資産形成の早道であると説く。
目次
第1章 ウォーレン・バフェットが日本の5大商社を買う理由
第2章 筆者が選ぶ「もしバフェ」5銘柄
第3章 日本は輝くバリュー株の宝庫である
第4章 脱炭素・DX時代に飛躍する日本企業
第5章 利回り5%、高配当株ファンドを自分で作る「ダウの犬」投資戦略
第6章 三菱UFJは逆バブルの代表
第7章 今ハゲタカがいたら狙われる「含み資産株」
第8章 親会社からTOBがかかってもおかしくない4社
第9章 高配当株投資はNISAを使おう
第10章 「株主優待」を上手に活用しよう
無駄がない構成で書籍の内容は長いタイトル通りです。「資産として株を買う」が大前提ですので、博打のような投機的な売買手法ではありません。
バフェット関連本を2冊読んだあとですので、妙に“王道”の書籍を読んだ気分になり、銘柄選びの考え方も大いに参考になります。
ちなみに、バフェット氏に関する書籍ではありません。バフェット氏がなぜ日本の某銘柄を買ったのかの解説ですので、“昔”のではなく“今”のバフェット氏の投資判断の解説です。
著者である窪田真之氏の肩書は「楽天証券経済研究所所長兼チーフ・ストラテジスト」です。つまり、株投資に関するプロ中のプロというわけですが、「専門家の言うことはよくわからない」ということはなく、とても分かりやすい文章であり、構成になっています。
「短期売買には飽きたので、そろそろ長期目的に銘柄を買いたいが、具体的に何を買えば良いのだろうか」という人に最適な書籍です。
初心者向けマネー誌のように「とりあえずこれ買っておけばいいよ」という軽いノリではなく、必ず「なぜならば」があるので、そこを理解する必要があります。
理論的に物事を考える人にお勧めです。
カテゴリ : 書籍など
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