日経平均が5日連続の下落で気分がモヤモヤしていますが、4月の時のイライラが頂点に達して睡眠不足になるほどにはなっていません。数日掛けて大きく下落すると、経済番組やネットニュースが不安感を煽ることもあって「株バブルが弾けたか!!」って心配になります。しかし、「まだその時期じゃない」と開き直れば「投げちゃダメだ。投げちゃダメだ。投げちゃダメだ。」と自分に言い聞かせて現物の投げ売りを自制できます。
昨日、予定より早いタイミングでキヤノンが半期の業績を発表しました。それを受けて、キヤノンの株価が朝イチで爆上げ状態になり、本日の終値が前日比+9.24%の2708円です。僅か1日で+229円ですので100株でプラス22900円です。実は昨日の株価の下落中にキヤノンを買っておこうか迷ったのですが、ニコン、セイコーエプソン、リコーを買いすぎたことで他の銘柄を買う余裕が無くキヤノンを諦めていました。タラレバですが、大チャンスを逃したことになりました。
キヤノンの事例から株の相場が「金融相場」から「業績相場」に切り替わるタイミングなのかもしれません。7月下旬から8月上旬にかけて続々と四半期決算が発表され、そこで株価が正しく動けば「業績相場」に切り替わったとなります。
そして「業績相場」のピークが来年の3月だとしたら、当初の予定通りに私の“株ゲーム”は来年の3月で終了します。
さて、最近は初心者向けのマネー誌ではなく、もう少し内容に深みがある書籍を読んでいます。
55歳からでも失敗しない投資のルール --世界の超富裕層は、なぜこの基本を大切にするのか?
7月9日発売の新刊です。
第1章 金融機関に相談する前に知っておきたいこと(担当者が一生懸命に提案するのは、ノルマを達成するため/こんな営業担当者には要注意! ほか)
第2章 資産運用で成功するためのマネーリテラシー(豊かなセカンドライフには、一体いくら必要なのか?/日本と欧米の金融資産の推移 ほか)
第3章 50、60代にお勧めの資産運用手法(コア投資の基本は「銘柄」「時間」「値動き」の分散/ゴールベース運用の考え方 ほか)
第4章 投資に失敗しないためのケーススタディ(人は、合理的に行動できない?/ケース1 今の生活水準を変えずに、セカンドライフも充実させたい ほか)
タイトルに「50歳から~」「55歳から~」「定年前に~」を付けておくと読者のターゲットが明確になり売りやすいかもしれませんが、この書籍の内容は「55歳から~」に適しているためタイトル詐欺ではありません。定年までカウントダウンに入った人が今さら感を持ちながらも「資産運用をしてみよう」と思った時、初心者向けのマネー誌を鵜呑みにせずに、この「55歳からでも失敗しない投資のルール」を読むことをお勧めします。
ざっくりですが、ゴールを考えて資産運用すべきということです。60歳、65歳、70歳、それ以降にどれだけの金が毎年必要なのか。
普通の人が株価を気にして短期間で売買すれば損する可能性が高く、長い目で見れば株価は一時的に暴落しても必ず戻るので長期目的で買うべきという、初心者向けのマネー誌に書かれている「長期」というのは、20年とか30年先のことです。
投資信託に関しても10年とか15年先を見て運用するのが基本で、1年、2年で大きなリターンなど見込めるわけがありません。
つまり、若いころから20年後、30年後を見てコツコツ続けることが重要で、55歳過ぎから資産運用など考えるのは遅すぎるということです。
「貨幣価値が落ちている中、何もしないわけにはいかない」と考えるなら投資信託を15年続けて、70歳辺りで受け取るようにすれば良いが結論です。
個別株の売買をやってみたければ、儲けようとは考えずに、趣味の範疇で楽しむのがお勧めという落としどころですので、とりあえず、私がやっていることはそれほど間違っていなかったと一安心。
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