5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術
PRESIDENT(プレジデント)で連載を持っている馬渕磨理子氏の最新書籍です。コロナ禍の今は「今までならこうだった」が通用しないことが多いようで、資産運用ネタは新しければ新しいほど価値があります。実際問題として、初心者向けマネー誌に掲載されている経済アナリストたちの直近の予想は、全く当たっていません。
それでも超短期売買で稼ぐのではなく、腰を据えて中長期的な視点に立って銘柄を探す一つの考え方が「黒字転換2倍株で勝つ投資術」です。
★注目の人気アナリストの初の著書!
★日経平均3万円時代に備えよう!
★リスクを嫌う日本人にも始めやすい「マイルドな株式投資法」を紹介!
黒字転換(クロテン)2倍株投資とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の方にピッタリの投資法です。
リスクを嫌う日本人にもなじみやすいシンプルでマイルドな投資法として、投資ビギナーや株式投資に興味のある方々に紹介する初の本。
「お金がなくて将来が不安…」「こんな低収入では結婚できない!」「どうやったらもっと楽に生活
できるの」? etc.老後のお金を不安を解消する1つの選択肢が株式投資だ。
個別株投資にはそれなりのリスクがあるが、リスクは努力によってある程度、抑えることもできる。
本書は、認定テクニカルアナリスト、経済アナリストとして市況解説や個別株分析でも定評のある著者が、リスクを抑えつつ着実にリターンを得るための株式投資の方法を解説する入門書。これまで著者が全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、堅実な株式投資の方法。
500~2500円前後の割安銘柄を、業績が赤字から黒字に転換する節目に仕込み、3か月~2年後の株価が2倍になったタイミングで売却するというシンプルな手法。そうした黒字転換株の中には、その後、3倍、5倍、10倍となる成長株も出てくるので、時間をかけてじっくり待つ戦法もありだ。
株価500円前後なら、元手5万円という少額から始められるのもメリットの1つ。
現物買いに拘るなら、株価が大きく下落したタイミングで買い漁り、株価が上昇したタイミングで売却して、動きが少ない時は何もしなければ、損することはなくコツコツと小遣い稼ぎになります。それが分かっていても「暴落時に買い漁る」勇気が今一歩持てない理由は、現在が“株バブル状態”にあるからです。
今年に入ってからの急上昇、4月からの不安定な状態、定期的に起きる理由なき暴落。下落が続くと「もしかしたら、このまま本当に弾けるのではないのか」と初心者ゆえの不安感全開です。来年の3月まで株ゲームを楽しむと決めていても、いつ落ちるのか分からない不安定な橋を渡っている気分に常になります。
この書籍で一番役に立ったのは「第6章」です。
第6章 相場サイクルで投資チャンスを見極める
1 金融緩和でなぜ、株価が上がるの?
2 金融緩和とは、市場に出回るお金の量を増やすこと
3 金融緩和で上がる株、上がらない株の違いとは?
4 「バブル」と「金利」の関係
5 投資の現在地を把握するために、相場の「4つのサイクル」を理解しよう
6 株価が動く14の要因
7 円高・円安とは
8 全体相場を見極める「6つの株価指数」とは
9 中長期投資のためには、情報収集力を磨こう! 何をすればいいのか?
10 情報収集は、シンクタンクのレポートをフル活用する!
11 マクロ経済の情報収集法~シンクタンク、経済研究所のレポートの読み方・使い方
12 重要な景気指標の読み方(GDP、日銀短観、ISM、PMI)
この「4つのサイクル」を信じれば「まだ暴落は起きない」となりますが、それでも今以上の軍資金をぶち込む勇気はありません。「次のフェーズに入った」を何となく察知できるようなセンサーを身に着けたいものです。
決算発表を受けて「えっ!なんで下落するの?」「あれ?落ちてこない」と疑問に思うことが何度もありました。その解説が「第5章」にあります。
パターン①:上方修正なのに株価が上がらない!
パターン②:達成率が高いのに株価が上がらない!
パターン③:達成率が低いのに株価が下がらない!
パターン④:コンセンサスを上回ったのに株価が上がらない!
パターン⑤:コンセンサスを下回ったのに株価が下がらない!
現時点では「そうなんだ」としか思えませんが、それは私がまだまだ勉強不足だからです。
さて肝心の「黒字転換2倍株で勝つ投資術」ですが、正直言って本職じゃなければとてもやってられない内容です。しかし、それをやらなければ中長期的な株ゲームにはならないようですが、100万円や200万円という少ない額で挑戦しても労力に対するリターンが少なく、結局のところ「10年、20年先を見て取り組みましょう」に辿り着きます。「投資ってそういうものでしょ」と言われたらそれまでですが。
最近買った銘柄のチャートです。250円で買ってしまったので含み損になっています。
この書籍に書かれていることは、このように急上昇しそうな銘柄を探し当て、仕込んで置きましょうということです。探し当てるノウハウが書かれています。流行りの「チャートを見て売買」ではなく、時間を掛けて銘柄を探して、その銘柄が成長するまでじっくり待つ忍耐力がある人に「黒字転換2倍株で勝つ投資術」は最適な方法だと思います。
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