初心者向けマネー誌の中で多少なりとも役に立つのが「ダイヤモンドZAi」です。ただし、記事を全面的に信じてお勧め銘柄を買うことはお勧めしません。あくまでも株の売買に関しては、自己判断、自己責任です。
ダイヤモンドZAi(ザイ) 2021年 8月号 [雑誌] (人気株500の激辛診断&米国株150診断&3000円の投資入門)
今月の記事は超入門編というよりは「こういう投資もあるよ」という軽い紹介記事です。
まずは1株から買うことができるスマホ証券です。数千円から始めることができるため、本格的に株ゲームを始める前の体験版みたいなものです。当然ながら損も少なく、儲けも少なくとなりますが、最大の注意点は“手数料”です。
“PayPay”を使うことが多いので、試しに「PayPay証券」をやってみようかと思いましたが、場中の取引で0.5%、時間外で1%も手数料が掛かります。現物取引をやってみると分かりますが、今の相場だと2%どころか1%未満で手仕舞いすることが多いです。
初心者向けマネー誌には「8%とか10%上昇したら」と書かれていますが、株価が2000円の銘柄が2160円とか2200円になることはごく稀です。理由もなく上昇して理由もなく下落する相場ですので、2000円で買っても1980円、1960円と簡単に落ちていきます。1960円で買い増しすれば平均取得単価は1980円です。ここで下げ止まればいいのですが1920円まで落ちると2000円に戻る可能性は非常に低いです。さらに1920円で買い増せば平均取得単価は1960円になります。あとは1960円を超えるまで待つことになります。1980円で全て売却すると60円のプラスです。ここで手数料がどうなるのか。
2000円買付で10円、1960円買付で9.8円、1920円買付で9.6円、5400円売付で27円。合計56.4円。差し引きの利益は3.6円です。
株価が大きく上昇することが前提となっているため、今の下落基調の相場だとスマホ証券はお勧めしません。
「投資信託」の超入門編の記事は参考になります。長期目的で資産運用したければ日本株がいかにダメすぎるのか良くわかる比較です。実はこの記事を読む前に「楽天・全米株式インデックス・ファンド」に申し込み済みです。
さて、「ダイヤモンドZAi 2021年 8月号」を買った最大の目的は付録の「上場全3809銘柄の最新 理論株価」です。前回も大いに活用できたので、その最新版です。4月、5月、6月で株価が大きく動いた銘柄が数多くあるので、3か月前のデータは役に立ちません。
「割高」の銘柄は下落する可能性が高いため、初心者は回避すべきです。私が過去に買った銘柄で「割高」だったものは、3月下旬以降に下落して損切しているものが結構あります。
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