X-T4の標準ズーム「XF16-80mmF4 R OIS WR」は多くを求めなければ十分に満足できるレンズです。比較的明るい「解放絞りf4」、使い勝手の良い「換算24-120mm相当」でありながら、大きさも重さも気軽に持ち歩ける範疇です。
「X-T4 + XF16-80mmF4」は気軽なスナップ用途ですので、遊び用に中華レンズをいくつか購入しましたが、あくまでもメイン機材はマイクロフォーサーズ機ですので、Xマウントのレンズの買い増しは自重していました。
世間では「そろそろもういいか」という雰囲気になっていても、コロナ禍の自粛が長引いたせいで、出かける気分にはなりません。
相変わらず休日は近場の撮影散歩程度ですが、それすら飽きてきました。
新しい機材を買えば半強制的に家から出ることになるため、撮影機材を買うことにしましたが、さて何を買うのか…
「XF16-80mmF4 R OIS WR」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」を比較した時は、後者の圧勝でした。やっぱりFUJIのレンズは赤バッジじゃないとダメなのかと落胆しましたが、それほど高額ではない「TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD」をα7IIIで使った時は写りの良さを実感した経験から「TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」はどうだろうかと興味津々。
単純に「28-75mm」のAPS-C版が「17-70mm」であることを期待してポチ!!
ポチした翌日に「TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」が届きました。
左が「XF16-80mmF4 R OIS WR」、右が「TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」ですが、想像以上に大きいレンズです。「17-70mm」を「X-T4」に装着すると「撮るか撮らないけどとりあえず持っていこう」とは思えない大きさと重さになりました。
右は「E-M1 MarkIII + 12-40mmF2.8」です。
とりあえず、いつもの初期テストです。ワイド端だとここまで寄れます。
テレ端だと寄れそうで寄れずにここまで後退させる必要がありました。
実焦点距離17mm、絞りf/2.8、ISO200
ピクセル等倍切り出し。キレがありそうでなそうな微妙です。
実焦点距離70mm、絞りf/2.8、ISO200
ピクセル等倍切り出し。もしかしたらピントが合っていないのかと何度も撮り直しましたが、残念ながらこれが実力です。
絞りをf/4にしてみると僅かに改善されますが、ちょっと残念な状態にあります。中央部分だけの比較なら中華レンズ「七工匠 7Artisans 35mm F0.95」の絞りf/1.4で撮った方が圧倒的にキレがあります。
「TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」は近接撮影が苦手なのでしょうか。
引き続き昼の散歩で試してみました。
実焦点距離17mm、絞りf/2.8、ISO200
ピクセル等倍切り出し。コントラストが低い被写体相手だと、これで良いのか物足りないのか微妙です。
実焦点距離70mm、絞りf/2.8、ISO200
ピクセル等倍切り出し。灯籠は微妙ですが、葉はしっかり写っているので、この距離でも葉の傷み具合が分かりそうです。この場合はシャープネスを少し掛けるだけで劇的に変わるかもしれません。
実焦点距離17mm、絞りf/2.8、ISO200
ピクセル等倍切り出し。ここもシャープネスを少し掛ければいけそうです。
実焦点距離70mm、絞りf/2.8、ISO200
ピクセル等倍切り出し。急激にダメダメ感が前面に出てきました。このパターンは「X-T20」の時と同じです。
ワイド端は結構良い感じですが、テレ端はどうなんでしょうという印象です。
つづく。