隙間時間を狙って「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」の試し撮りですが、時間が限られるため撮影地は近場の「花遊庭」です。
さっそくいつもの1カット目。実焦点距離8mmで絞りf/4だと、この距離でもパンフォーカス状態になりますね。
久しぶりの青空撮影。ワイド端の開放絞りでも全くクセがない写りです。
超広角レンズにも「寄れること」を求める理由は、このような撮り方をしたいからです。
ピクセル等倍切り出し。可もなく不可もなく普通に写りますね。
ここはマイクロフォーサーズ機が苦手とするケースです。明暗差が大きい場合は圧倒的にフルサイズ機が有利ですが、そこは割り切るしかありません。
実焦点距離8mmで絞りf/4なら被写界深度が深いのでピント合わせは適当でいいでしょ。というわけにはいきません。
ピクセル等倍切り出し。ここまで接近撮影するとこのように結構シビアです。超広角レンズのMFは非常に難しいので、「E-M1 MarkIII」のAFを信じて撮ります。
実焦点距離25mm(換算50mm相当)で絞りf/4。ここも可もなく不可もなくという感じです。なんだかひたすら欠点を無くす方針で作られたレンズなのでしょうか。面白みに欠ける優等生ぽいレンズです。
人物なら換算28mmあれば十分な構図でもこの石造だと換算16mmで似たような構図になります。
超広角域が目的なら「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.」がやっぱり良いかなというのが素直な感想ですが、「2台体制したくない、レンズ交換メンドイ」という場合は「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」が有利ですので悩ましいところです。
寄れる超広角レンズを使えば、主題の花をドーンと配置して、背景の花々もたくさん配置できるので、結構面白い撮り方ができます。
さて、以下は“重箱の隅”テストです。
実焦点距離8mm、絞りf/4
中央部分をピクセル等倍切り出し。超広角ズームレンズの割にはしっかり写りますね。さすがPROシリーズです。
中央右端をピクセル等倍切り出し。安いレンズだと「なんじゃこりゃ~」となりますが、ここもさすがPROシリーズという感じです。
実焦点距離14mm、絞りf/4
換算28mm相当ですので、よくある普通の広角域です。
中央部分をピクセル等倍切り出し。さすがに単焦点レンズのようにはいきませんね。
実焦点距離25mm、絞りf/4
中央部分をピクセル等倍切り出し。ズーム倍率を増やすことのメリットがあれば、デメリットもあるわけで、解像感は若干落ちているようです。
最後にレンズ性能が試される構図で確認。
中央下をピクセル等倍切り出し。
右斜め下をピクセル等倍切り出し。実焦点距離8mmの絞りf/4でここまで写るのですから納得価格かと思います。これがボケボケで「なんじゃこりゃ~」だったら即効で売却します。