デジカメ遊び第二章でも便利ズームをいくつか購入してそれらは全てあまり使わずに売却しました。
・M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
・M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II
・TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
・SONY E18-135mm F3.5-5.6 OSS
・SONY FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS
・FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR
あまり使わなかった理由は、撮影旅行で使っている「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」と比べてどうしても見劣りするためです。便利ズームではありませんが「TAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD」を気に入って使った時期もありましたが、ズーム域が特殊である点と写り最優先の重さにギブアップして出番がなくなりました。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3(E-M1 MarkIII)」は細かいところを気にしなければ十分に実用的ですが、気になりだしたら気になるもので、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO(E-M1X)」と比較してみます。そして、もともとは便利ズームに限界を感じて「SONY RX10M4」を改めて検証。フィルター径は全て72mmですが、見た目の印象は結構違います。
撮影場所への移動中に野鳥を発見。慌てて「12-200mm」で撮影してみました。この写真だけRAW現像です。
ピクセル等倍切り出し。ISO1250で結構なノイズが出ていますが、意外にも写っていますね。
まずは広角端で比較します。焦点距離はフルサイズ換算値です。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4,1/1000秒,ISO100,補正なし,24mm相当
ピクセル等倍切り出し。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
f/3.5,1/1250秒,ISO100,補正なし,24mm相当
ピクセル等倍切り出し。「12-100mm F4.0 IS PRO」に比べて僅かに滲みが出ています。
RX10M4
f/2.5,1/2500秒,ISO100,補正なし,24mm相当
ピクセル等倍切り出し。予想外に一番クッキリしています。
次に「12-100mm」のテレ端の換算200mm相当の比較です。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4,1/640秒,ISO100,-0.3補正,200mm相当
ピクセル等倍切り出し。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
f/6.2,1/320秒,ISO100,-0.3補正,200mm相当
ピクセル等倍切り出し。違いはあまりないようです。
RX10M4
f/4,1/800秒,ISO100,-0.3補正,200mm相当
ピクセル等倍切り出し。こちらも予想外に一番クッキリしています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4,1/640秒,ISO100,-0.3補正,200mm相当
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
f/6.2,1/320秒,ISO100,-0.3補正,200mm相当
背景ボケを気にするなら、絞りf/4とf/6.2の差は結構大きいです。
RX10M4
f/4,1/1250秒,ISO100,-0.3補正,192mm相当
ステップズームではないためキッチリ200mm相当に合わせるのも時間が掛かります。ここはちょっと油断して192mm相当です。
露出補正は同じですが「RX10M4」は暗く写っていますね。
遠くにいる馬を狙ってみます。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4,1/320秒,ISO100,-0.3補正,200mm相当
ピクセル等倍切り出し。
実はレンズ性能の差が結構現れる被写体です。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
f/6.2,1/125秒,ISO100,-0.3補正,200mm相当
ピクセル等倍切り出し。さすがに「12-100mm」に比べると甘さを感じます。
RX10M4
f/4,1/200秒,ISO100,補正なし,200mm相当
ピクセル等倍切り出し。ここでもハッキリクッキリ写っています。JPEG撮って出しだとシャープネスが強く掛かっているのか、それともレンズ性能なのか。
近くの馬を広角端、開放絞りで撮影。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4,1/250秒,ISO100,補正なし,24mm相当
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
f/3.5,1/320秒,ISO100,補正なし,24mm相当
RX10M4
f/2.4,1/400秒,ISO100,補正なし,24mm相当
写りにあまり差はありませんが、この場合はRX10M4だと明るく写ります。
赤い列車を背景に三頭の馬がいます。立体感に差が出やすいケースです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4,1/400秒,ISO100,補正なし,200mm相当
ピクセル等倍切り出し。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
f/6.2,1/160秒,ISO100,補正なし,188mm相当
ピクセル等倍切り出し。ここでもキレのなさを感じます。
RX10M4
f/4,1/250秒,ISO100,補正なし,200mm相当
ピクセル等倍切り出し。単純なハッキリクッキリという点においては「12-100mm F4.0 IS PRO」に勝っていますね。
換算400mm相当ならここまでアップに。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
f/6.3,1/80秒,ISO100,補正なし,400mm相当
換算600mm相当ならさらにアップ。
RX10M4
f/4,1/200秒,ISO100,補正なし,600mm相当
過去にいろんな機材で撮ってきた場所ですがいろいろと差が出ます。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4,1/640秒,ISO100,補正なし,24mm相当
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
f/3.5,1/1000秒,ISO100,補正なし,24mm相当
RX10M4
f/2.4,1/2000秒,ISO100,補正なし,24mm相当
中央部分を比較
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
RX10M4
「RX10M4」が圧勝です。
右端辺りに写っている人物を比較
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
RX10M4
便利ズームには「なんじゃこりゃ」と全くダメなものがありますが、「12-200mm」は十分にいけます。ここでも「RX10M4」が圧勝です。
ここも過去にいろんな機材で撮ってきた場所ですが、あまり差が出ないはずですが…
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4,1/1000秒,ISO100,補正なし,24mm相当
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
f/3.5,1/1600秒,ISO100,補正なし,24mm相当
RX10M4
f/2.4,1/4000秒,ISO100,補正なし,24mm相当
中央部分を比較
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
RX10M4
ここも「RX10M4」が圧勝です。
見物客が気になるのかワラビーが今日は一番奥にいます。ここでは単純にテレ端で撮影。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4,1/200秒,ISO100,-0.3補正,200mm相当
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
f/6.3,1/80秒,ISO100,-0.3補正,400mm相当
RX10M4
f/4,1/100秒,ISO100,-0.3補正,600mm相当
ここからの二枚は残念ながら比較写真ではありません。動き回る相手だと機材を持ち替えての撮影は難しいです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
f/6.3,1/250秒,ISO100,補正なし,400mm相当
RX10M4
f/4,1/500秒,ISO100,補正なし,200mm相当
再び遠景での比較です。遠くにいる馬を安いレンズの広角端で撮るとまともに写りません。
肉眼だと遠すぎて馬の様子が分からない距離です。
掲載枚数が多すぎたので、ピクセル等倍切り出しのみの比較。
中央部分を比較
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
RX10M4
「12-200mm」でも十分いけますね。
換算200mm相当の比較です。
中央部分を比較
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
RX10M4
今まで「便利ズームでも12-100mmF4 IS PRO はすごいなぁ」と思っていましたが、屋外で強力な手振れ補正を必要としないケースなら「RX10M4」の実力の高さに驚きます。
近くの羊の目を狙ってみます。
換算200mm相当の比較です。
中央部分を比較
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
RX10M4
「RX10M4」の動物瞳AFが便利です。キレだけならここでも「RX10M4」の圧勝ですが、色の深みなどは1型センサーには不利です。
最後に私には重要なポイントである「寄れるのか」です。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4,1/500秒,ISO100,補正なし,200mm相当
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
f/6.2,1/200秒,ISO100,補正なし,188mm相当
オリンパスのレンズは寄れることに拘っているので便利ズームでも十分すぎるほど寄れます。
RX10M4
f/4,1/500秒,ISO100,補正なし,400mm相当
ところが寄れることを重要視しないメーカーが多いのか、スーパーオールラウンダーの「RX10M4」ですら少しズームするだけで寄れなくなります。換算400mm相当にして離れて撮りました。
単純なレンズ性能だけの比較なら「RX10M4」の圧勝ですが、微妙な色味に関しては1型センサーの限界もあり、高倍率ズームでも寄れる点に「12-100mm」「12-200mm」にアドバンテージがあります。