2021年6月9日

撮り比べ「シグマ 56mm F1.4 DC DN」と「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

2本ともポイントが大量につくタイミングでポチした「シグマ 56mm F1.4 DC DN」と「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」ですが、実質の価格は前者が30663円で後者が13187円(オプションのフード込み)です。

レンズ価格としては“安いレンズ”と“激安レンズ”になりますが、さて写りに違いはあるのでしょうか。それとも価格差は「AF」だけにあるのでしょうか。

価格が5万円以上のレンズならそれなりに期待しますが、3万円ちょっとなら「AFになったので良いか」で済むような気がしますが、とりあえず“重箱の隅をつつく”レベルの比較をしてみます。

先攻「シグマ 56mm F1.4 DC DN」、後攻「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」です。全てJPEG撮ってだしですが、前者は「E-M1X」、後者は「E-M1 MarkIII」を使っています。

撮り終わってから気が付きましたがピクチャーモードが「E-M1X」は「Natural」、「E-M1 MarkIII」は「Vivid」になっていたため、色味が違って見えるため、レンズの特徴なのかは分かりません。

絞りは両方とも「f/1.4」です。露出オーバーになった赤い列車の写真のみ「f/2.8」です。

まずはいつもの遠景の看板です。


「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

全く差が分かりません。


ピクセル等倍切り出し。「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


ピクセル等倍切り出し。「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

互角でしょうか。激安レンズ「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」がここまで写っていることが奇跡のような気がしなくもありませんが。


「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

ここでは単純にMFで合わせるのに苦労したという印象しかありません。


「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」はピント位置から少し外れるだけで急激にホワホワ感が出てきますが、それが個性ですので私は気に入っています。


ピクセル等倍切り出し。「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


ピクセル等倍切り出し。「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

違いが分かりません。

さて、遠方の白い馬をFUJIFILE機で撮ると「なんじゃこりゃ」という写りになってしまったケースです。オリンパス機に安いレンズを使った場合はどうでしょうか。


「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

パッと見、同じですね。


ピクセル等倍切り出し。「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


ピクセル等倍切り出し。「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

予想より結構まともに写っていますね。やはり価格を考慮すると「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」は超お買い得なレンズといえます。


「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

リサイズしてしまうと分かりづらいのですが、「シグマ 56mm F1.4 DC DN」だと小さい虫がハッキリ写っています。気持ちいいものではないのでピクセル等倍切り出しは割愛。


「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

ここでは立体感が欲しい場面ですが、どちらがマシかといえば「シグマ 56mm F1.4 DC DN」ですね。さすがに10万円超のレンズの様にはいきません。


「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

ここではドアの取っ手にピントを合わせましたが、「シグマ 56mm F1.4 DC DN」は一発で合いました。MFの「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」は苦労した割には微妙に合わせることができませんでした。


「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

いつもは遠いところで寝ているワラビーが今日に限ってすぐ近くにいました。これなら望遠レンズがなくても大きく撮ることができます。


ピクセル等倍切り出し。「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


ピクセル等倍切り出し。「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

「シグマ 56mm F1.4 DC DN」の方がちょっとだけシャープかなぁという印象です。


「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

羊が微妙に動くのでAFはやっぱり便利という感想です。日陰なら写りに差はありません。


「シグマ 56mm F1.4 DC DN」


「銘匠光学 TTartisan 50mm F1.2」

ここでは「シグマ 56mm F1.4 DC DN」は硬い印象を受けます。

実は明らかに違いが分かる写真もあったのですが、たまたま角度の問題かもしれないため、そこは要再検証とします。

以下は、「普通に使うなら『シグマ 56mm F1.4 DC DN』で良いかな」と思わせてくれた写真です。


「シグマ 56mm F1.4 DC DN」

瞬間的に姿を見せてくれたシジュウカラ。短時間すぎるのでAFでなければ捉えることができません。


ピクセル等倍切り出し。「シグマ 56mm F1.4 DC DN」

シジュウカラがキッチリ写っていますね。


「シグマ 56mm F1.4 DC DN」

モヤモヤしやすいケースですが…


ピクセル等倍切り出し。「シグマ 56mm F1.4 DC DN」

綺麗に写っていますね。オリンパスのレンズのように超接近撮影ができるわけではありませんが、「シグマ 56mm F1.4 DC DN」も十分に花撮影を楽しめます。

とりあえず、今日のところはここまで。