ミーアキャットやプレーリードッグに鳥認識AFを試してみたところ結構使えそうな雰囲気でした。馬の顔をアップにした場合も“瞳”をはっきり認識できます。
そこで、どこまで実用的なのか再び動物相手に鳥認識AFを試してみます。
具体的にどこにAFでピントがきているのかカメラの液晶モニターも写しました。
「鳥認識AF」ですのでセキレイ相手に試してみると、セキレイが大きく動かなければ頭をキッチリ捉えてくれます。
2倍テレコンを使わなければ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」も結構良い写りをします。「LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6 II POWER O.I.S.」とは価格が違いすぎるので当然かもしれませんが。
ピクセル等倍切り出し。「100-400mm」でもここまで写ります。
「E-M1X」の鳥認識AFでフレーム内に何かいることを認識して少し待つと馬の顔にフォーカスポイントを持ってきてくれます。
実焦点距離100mm
ここまでアップでもすぐに瞳を探してくれるわけではありません。前回は“瞳”をはっきり判別できる状況でしたが、今回は探すまでにかなり時間を要します。これかなこれかなこれかなと、あちこちフォーカスポイントが移動して、「そうそこ」でカシャですから、最初から自分で合わせた方が遥かに早いです。
実焦点距離400mm
もしかしたらこのケースの場合は、AFエリアを全面(121点)にしておけば一番手前の馬にフォーカスポイントがくるかもしれません。鳥認識AFを使うと「この辺に何かいるよ」とすべての馬を候補にしてくれますが、ではどこに合わせるのか任意に指定できません。
実焦点距離100mm
ワラビーの瞳は比較的早めに探して合わせてくれます。
しかし、微妙に前ピンで実際は鼻辺りにガッチリ合っています。
カシャカシャ連写していると「変なオヤジがいるなぁ」と嫌そうな顔をして少し移動。全身が入るように焦点距離を変えると、ワラビーの頭をロックオン。
実焦点距離100mm
ワラビーがこちらを見たときにズームイン。瞳に合わせてくれました。
あまり動かない動物相手なら、普通にS-AFの一点を使った方が良いかもしれません。
鳥相手なら後ろ姿からでも頭を探してくれます。
実焦点距離100mm
鳥認識AFの本領発揮。瞳をキッチリ捉えています。
実焦点距離400mm
さすがに鳥相手なら迷うことなく瞳にフォーカスポイントを持ってきてくれます。
実焦点距離400mm
羊相手だと迷いながらも瞳に合わせてくれますが、右目か左目なのかどちらに固定することなくふらふらします。そのことでピントが甘いです。
実焦点距離400mm
撮りまくっていると羊が近づいてきました。SONYの動物瞳AFならすぐにピントを合わせてくれますが、「E-M1X」だと迷って迷ってようやくですが、ピントが甘いです。鳥認識AFでも羊の瞳を探してくれるので、インテリジェント被写体認識AFの進化してくれたら動物AFも難なくクリアしてくれそう。
実焦点距離400mm
ヤギの頭を認識して瞳に合わせてくれています。といってもピントが合う確率は低いです。
実焦点距離200mm
金網の近くに鳥がいる場合は、鳥の瞳を認識していても金網にピントがきます。
「鳥認識AF」でスズメの瞳にロックオン
ピクセル等倍切り出し。
この大きさでちょこちょこ動き回る場合はピントが合う確率がいっきに下がります。少しでも動きをとめてくれたらキッチリ合います。
ピクセル等倍切り出し。
鳥認識AFを動物相手に使えないことはありませんが、瞳を探すまでに時間が掛かり、ガチピンになるケースも限られるため、1~2mの距離にいる小動物相手になら使えるかもしれないという雰囲気です。