2020年11月23日

王滝渓谷で「GR III」の「緑」を検証

機材のテストにちょうど良い近場は鞍ヶ池公園なのですが、「緑」に拘ったテストに相応しい場所は王滝渓谷です。ハイキングコースでもあるため、機材の実用性の確認もでき、軽い運動にもなるため、一石三鳥でもあります。

デジカメ遊び第二章の「緑」を検証リスト
王滝渓谷でオリンパス機の「緑」を検証
王滝渓谷でα7IIIの「緑」を検証
「FUJINON XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」の手振れ補正の効果を確認
「X-E3 + XF18mmF2 R」の緑を確認
「OLYMPUS vs FUJIFILM」標準ズーム対決
「EOS 6D MarkII」試し撮り第三弾「秘境ハイキング」

使うレンズ、天候などで大きく左右されますが、テストしてきた機材に関して順位付けすると…

OLYMPUS > FUJIFILM > SONY > CANON

ただし、OLYMPUS機は明暗差が大きい場合は全くダメです。明暗差が大きい場合は圧倒的にSONY機(α7III)が有利です。FUJIFILM機は良くない時のパターンが不明という不安定さがありました。それでも「X-E3 + XF18mmF2 R」に手振れ補正が搭載されていたらもっと使ってみたいと思えました。

さて、「GR III」はどうなのか。

絞りは全て開放です。「Photoshop Elements」で現像。

11月8日


「こんな近場にこんな秘境が!」という雰囲気が人気の理由なのか、休日は足助街道沿いの駐車場がほぼ満車状態になります。


f/2.8,1/15秒,ISO100,18mm


ピクセル等倍で見ると描写が甘く感じる理由は、手振れ補正はあまり強力ではないため、手振れなのかもしれません。


f/2.8,1/40秒,ISO100,-0.7補正,18mm


レンズ性能が良いと僅かな手振れでも写りに現れます。「X-E3 + XF18mmF2 R」の時は1/60秒でも怪しかったのですが、「GR III」なら1/30秒を確保すれば大丈夫そうです。


f/2.8,1/50秒,ISO100,-0.7補正,18mm


ピクセル等倍切り出し。近接撮影でもマクロモードを使わない距離ならクッキリ写ります。


f/2.8,1/100秒,ISO100,-0.7補正,18mm(RAW現像時に+0.7補正)


ピクセル等倍切り出し。試し撮り第一弾の時に感じたように、2~3mの距離にある被写体の写りがとても良いです。


f/2.8,1/40秒,ISO100,-0.7補正,18mm

かなり良い感じの写りをします。ここまで写るなら「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.」の出番が無くなりそうです。


f/2.8,1/1000秒,ISO100,-0.7補正,18mm(RAW現像時に+0.3補正、暗部持ち上げ)

マイクロフォーサーズ機だとどうしようもないケースですが、「GR III」ならなんとかなります。


f/2.8,1/250秒,ISO100,18mm(RAW現像時に+0.3補正)

ここはあっさり目になっていますね。


f/2.8,1/1250秒,ISO100,18mm

全く問題ない写り。


f/2.8,1/8秒,ISO100,-0.3補正,18mm

慎重にスローシャッターで撮りましたが、こういう場合は、何も気にせずに撮ることができるオリンパス機のありがたみを感じます。

ここからはマイクロフォーサーズ機だとちょっと厳しいかなというケースが続きますが、「GR III」ならなんとかしてくれます。


f/2.8,1/25秒,ISO100,-1.0補正,18mm(RAW現像時に暗部持ち上げ)

「X-E3」で撮ってRAW現像で暗部を持ち上げるとおかしな色味になってしまう場所ですが、「GR III」なら違和感なく写っています。


f/2.8,1/125秒,ISO100,-0.3補正,18mm

マイクロフォーサーズ機だと手前をこの明るさにすると奥が白飛びするケースです。


f/2.8,1/60秒,ISO100,-1.3補正,18mm(RAW現像時に暗部持ち上げ)

ここも微妙なバランスが取れています。


f/2.8,1/60秒,ISO100,-0.7補正,18mm

開放絞りで撮ったことが原因なのかどこにピントがきているのか分かりにくいです。


f/2.8,1/25秒,ISO100,-0.7補正,18mm(RAW現像時に暗部持ち上げ)

ここは過去に試した機材の中では一番良い写りをしています。

いろいろと条件があるのかもしれませんが、王滝渓谷のような場所には「GR III」が適しています。