「小さくて軽くてよく写る」を期待して購入した「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」がタイミングよく金曜日の夜に届きました。そして雲一つない晴天の土曜日になったため、いつものウォーキングコースで「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」の実力チェックをします。
10月31日
撮影機材
・OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII
・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
「E-M5 MarkII」ではなく「E-M1 MarkIII」と組み合わせて使う理由は後日公開。(結果的には列車の撮影もしたため、「E-M1 MarkIII」で正解でしたが)
f/4,1/1250秒,ISO100,45mm (現像時に+0.3補正)
オリンパスのレンズは“寄れる”ものが多く、この「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」もテレ端でも結構寄れます。この場合、ワイド端だとフードが花に当たってしまうくらいに寄れます。
f/4,1/1250秒,ISO100,45mm (現像時に+0.3補正)
鳴き声がする方向にカメラを向けると、ジョウビタキ♂がいました。さすがに換算90mm相当では何が写っているのか分かりません。
ピクセル等倍切り出し。とりあえずジョウビタキ♂であると判別できるくらいには解像しています。
f/4,1/1000秒,ISO100,45mm (現像時に+0.3補正)
オリンパス機は相変わらず青を綺麗に表現します。
ピクセル等倍切り出し。オリンパスのレンズは開放絞りでもハッキリクッキリ写るので変な悩みを抱える必要がありません。
f/4,1/320秒,ISO100,45mm (現像時に+0.3補正)
背景ボケも良い感じです。これならイルミネーション撮影に最適だった「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」の代わりに使えそうです。
ピクセル等倍切り出し。ぴょこぴょこ動き回るシジュウカラも「E-M1 MarkIII」なら捉えることができます。今日は「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」1本勝負ですので、こういう時は「あー望遠レンズがあればなぁ」と残念に思います。
f/4,1/400秒,ISO100,-0.3補正,12mm (現像時に+1.0補正)
ハッキリクッキリ。
f/4,1/200秒,ISO100,-0.3補正,45mm (現像時に+0.3補正)
こちらもまるで単焦点レンズのようにハッキリクッキリ。
f/4,1/1000秒,ISO100,45mm (現像時に+0.7補正)
「E-M5 MarkII」だと「やっぱり動きものには使えないなぁ」でしたが、「E-M1 MarkIII」の「C-AF TR」なら赤い列車の前面にロックオンすると、ガッチリと追随して高速連写してくれます。「E-M1X」ならAI機能で自動的に列車の運転席をロックオンするらしいです。
f/4,1/800秒,ISO100,45mm
ここでもピント位置のクッキリ感、背景の柔らかいボケが分かります。
f/4,1/4000秒,ISO100,45mm
レンズには意地悪なケースでも破綻することなくハッキリクッキリ写ります。
f/4,1/1000秒,ISO100,45mm
再び赤い列車を狙ってみました。「C-AF TR」と「高速連写」のおかげで遮断機と電柱の間に列車が納まるカットを選ぶことができます。
f/4,1/1000秒,ISO100,-0.3補正,12mm
手前のコスモスにピントを合わせつつコスモス畑の広大さを演出。実際はそれほど広くありません。
f/4,1/1250秒,ISO100,45mm (現像時に+0.7補正)
ここはあえて『トレード要員の「X-E3」と「G3X」でコスモスを撮る』と同じ構図で撮影。
ピクセル等倍切り出し。
で、前回「あーやっぱりこの程度なんだ」と完全に諦めることができた写真がこれ↓です。
ピクセル等倍切り出し。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」と「FUJIFILM XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」の差は歴然です。以前使ったことがある「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」と「FUJIFILM XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」が同じくらいなのか今さらながら気になります。
ピクセル等倍切り出し。近所の池のカワセミ。釣り人が気になるのか、今年は定位置が頻繁に変わるため、「ここにカワセミが来るであろう」と待機できません。そーと、そーと近づくと…
ピクセル等倍切り出し。あっという間に低空飛行で逃げられてしまいました。ノーファインダーでひたすら連写を続けたところ上手いこと写っていました。以前のオリンパス機だと、手振れ補正モードを流し撮りに切り替えなければ、流しをキャンセルするような挙動を起こしていましたが、「E-M1 MarkIII」ならそのまま流し撮りができるようです。
f/4,1/1000秒,ISO100,12mm
いつもの構図で“重箱の隅”チェック。
中央部分をピクセル等倍切り出し。開放絞りでもクッキリ写っています。
左端をピクセル等倍切り出し。
小さくて軽いズームレンズでここまで写るなら十分です。
f/4,1/8000秒,ISO100,45mm
中央部分をピクセル等倍切り出し。テレ端も開放絞りで大丈夫です。
今回は全て開放絞りで撮ったものをセレクトしました。実は「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」はf/8まで絞るだけで描写が甘くなるので、絞りは開放でいくべきレンズなのかもしれません。