「XF18mmF2 R」の試し撮りで良い印象を持てたので改めて広角レンズで比較してみます。といっても「Voigtlander」の2本と「SONY SEL35F18F」には敵う可能性はないため、「E-M1 MarkIII+ M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」と「PowerShot G1 X Mark II」を相手にします。
9月20日
「XF18mmF2 R」 f/2,1/3200秒,ISO200
「ED 12mm F2.0」 f/4,1/1600秒,ISO200
計算上の露出は同じですが、「E-M1 MarkIII」だと白い車が“白飛び”しています。
さて、いつもの遠景のテストです。
「XF18mmF2 R」 f/4,1/1250秒,ISO100
「ED 12mm F2.0」 f/4,1/1000秒,ISO100
「G1 X Mark II」 f/4,1/1250秒,ISO100,+0.3補正
「XF18mmF2 R」ピクセル等倍切り出し。
予想に反してキッチリ写っています。
「ED 12mm F2.0」ピクセル等倍切り出し。
ちょっと描写が甘いようです。
「G1 X Mark II」ピクセル等倍切り出し。
以外にもクッキリ写っていますが、標準でシャープネスが強めに掛かっているのかもしれません。
「XF18mmF2 R」 f/4,1/1000秒,ISO100,-0.3補正
「ED 12mm F2.0」 f/4,1/800秒,ISO100,-0.3補正
「G1 X Mark II」 f/4,1/1250秒,ISO100,-0.3補正
絞りと露出補正を合わせてみましたが、シャッター速度が違います。計算上では一番暗くなるはずの「G1 X Mark II」が一番明るく写っています。
「XF18mmF2 R」 f/4,1/350秒,ISO100
「ED 12mm F2.0」 f/4,1/400秒,ISO100
「G1 X Mark II」 f/4,1/400秒,ISO100
どれも寄れない機材ですが、ここではどこまで寄れるか試してみました。「G1 X Mark II」はMFを使うとここまで寄れますが、手持ち撮影では非常に苦労します。
「XF18mmF2 R」 f/4,1/240秒,ISO100
「ED 12mm F2.0」 f/4,1/250秒,ISO100
「G1 X Mark II」 f/4,1/400秒,ISO100
機材を持ち替えている間に馬が移動してしまうので、「XF18mmF2 R」と「ED 12mm F2.0」をピクセル等倍切り出し。
「XF18mmF2 R」ピクセル等倍切り出し。
「ED 12mm F2.0」ピクセル等倍切り出し。
この距離だと「XF18mmF2 R」も検討していますが、「ED 12mm F2.0」は評判通りの写りです。
「XF18mmF2 R」 f/4,1/680秒,ISO100
「ED 12mm F2.0」 f/4,1/500秒,ISO100
「G1 X Mark II」 f/4,1/1000秒,ISO100
描写力は同等ですが、このケースでは「G1 X Mark II」は暗く写る傾向にあります。
「XF18mmF2 R」 f/4,1/400秒,ISO100
「ED 12mm F2.0」 f/4,1/500秒,ISO100
「G1 X Mark II」 f/4,1/640秒,ISO100
ここも描写力は同等です。CANON機は赤が普通に綺麗ですが、OLYMPUS機も良い感じです。ただ、WBとかピクチャースタイルでどうとでもなってしまうため、判断が難しいです。
「XF18mmF2 R」 f/4,1/800秒,ISO100
「ED 12mm F2.0」 f/4,1/800秒,ISO100
「G1 X Mark II」 f/4,1/800秒,ISO100
さて、少し離れた場所にいる馬を狙ってみます。
「XF18mmF2 R」ピクセル等倍切り出し。
「ED 12mm F2.0」ピクセル等倍切り出し。
「G1 X Mark II」ピクセル等倍切り出し。
「XF18mmF2 R」だけ“ベタ塗り”したような感じです。
「XF18mmF2 R」 f/4,1/250秒,ISO100
「ED 12mm F2.0」 f/4,1/250秒,ISO100,+0.3補正
「G1 X Mark II」 f/4,1/320秒,ISO100,+0.3補正
白が苦手だった「X-T20」に比べて「X-E3」なら普通に使えそうですが、両者の中身は同じらしいので、使ったレンズの違いでしょうか。
すぐ目の前のヤギの瞳を狙ってみました。
「XF18mmF2 R」 f/4,1/210秒,ISO100,+0.3補正
「ED 12mm F2.0」 f/4,1/250秒,ISO100,+0.3補正
「G1 X Mark II」 f/4,1/1250秒,ISO100,+0.3補正
「XF18mmF2 R」ピクセル等倍切り出し。
「ED 12mm F2.0」ピクセル等倍切り出し。
「G1 X Mark II」ピクセル等倍切り出し。
単純にAFの精度のチェックになってしまいましたが、3機種ともピントが合い、描写も問題ありません。
花撮影には向かないことは分かっていてもとりあえず試してみると…
「XF18mmF2 R」 f/4,1/140秒,ISO100,+0.3補正
「ED 12mm F2.0」 f/4,1/125秒,ISO100,+0.3補正
「G1 X Mark II」 f/4,1/160秒,ISO100,+0.3補正
「XF18mmF2 R」ピクセル等倍切り出し。
「ED 12mm F2.0」ピクセル等倍切り出し。
「G1 X Mark II」ピクセル等倍切り出し。
「XF18mmF2 R」のみ見劣りします。
「PowerShot G1 X Mark II」はセンサーが大きいとはいえコンデジの範疇ですので、よく健闘しているという印象でした。
さて、全般的にみると「E-M1 MarkIII + M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」と「X-E3 + XF 18mm F2 R」を比べると前者が勝っていますが、そもそもボディの価格が全く違うため、レンズの性能さだけとは言えないかもしれません。
マップカメラの販売価格は「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0 ブラック」が65,730円、「XF 18mm F2 R」が60,040円。
「X-E3」の新品は扱っていないため、中古の「美品」で比較すると、「E-M1 MarkIII」が172,800円、「X-E3」が66,800円。