お昼の野鳥撮影散歩用途に購入した「COOLPIX A1000」は、いろいろと欠点があっても、ちょっと遊びで使う分には不満はありません。「コンパクトなのに換算840mm相当の超望遠撮影ができる」それに尽きます。それ以上を求めてしまうと「小さくて軽い」を犠牲にすることになります。
写りを求めるとどうしても機材が大きくなりますが、微妙な匙加減で「そこそこの超望遠、気軽に持ち歩ける大きさ、写りはまあまあ良い」をクリアさせる機材は無いものかと検討すると、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3」が候補になります。「E-M5 MarkII」と組み合わせれば、「気軽に持ち歩ける大きさ」をギリギリクリアできそうです。写りに関しては換算200mm相当まではまあまあ良くて、そこから400mmまではあくまでも“おまけ”という評価のようです。しかし、換算400mm相当までしかないため、野鳥撮影には不向きかもしれません。
以前、期待して購入した「LUMIX DC-TX2」は「1型MOS」で「換算24-360mm相当(F3.3-F6.4)」ですが、コンパクトさを優先したことが原因なのか分かりませんが、写りが犠牲になっています。今までたくさん買ってきましたが、高倍率ズームなのに前玉が小さいカメラは写りが悪いです。
いつも通り「なんかないかなぁ」と探してみると、「1型CMOS」「換算24-600mm相当」のデジカメがありました。大きさはギリギリ妥協できるサイズです。問題は価格ですが、中古なら“ちょっと試してみたい”で諦めがつく価格で見つかりました。今までボディは新品を買ってきましたが、すぐに売却する可能性がある場合は損失が大きいです。新品を買うなら発売されてそれほど年月が経っていないものに限ります。
いつも通りポイントがたくさん付きそうなタイミングでポチッ!(3月までに比べて今はポイントがあまり付きません)
デジカメ遊び43台めは「PowerShot G3 X」です。
発売当初の価格は約10万円。現在は在庫処分の新品が6.5万円。中古は4万円から4.5万円が相場です。状態が良さそうなものをポチッしましたが、実質38490円でした。現在の買取価格が25000円ですので、すぐに売却しても大きな損失にはなりません。
世代としては「PowerShot G1 X Mark II」と「PowerShot G3 X」は同じです。ぱっと見のデザインも似ています。
微妙にボタンの配置が違うため押し間違える可能性は高いです。実際、試し撮りで頻繁に間違えました。
スペックの違いをまとめてみました。「G1 X Mark II」に対してセンサーを小さくして、ズーム比を大きくしたのが「G3 X」になります。CANONを製品構成が上手くて、ズーム比はあまり変えずにセンサーを小さくした「G7 X」とか、ズーム比も抑えた「G9 X」もあります。
1型センサーと1.5型センサーがどのくらい大きさに差があるのかはCANONのページに書かれています。
電源オン直後はワイド端です。高倍率ズームの「G3 X」はともかく、「G1 X Mark II」もニョキニョキと伸びます。
テレ端までズームしてみました。「G3 X」は換算600mm相当なのに意外に伸びていない印象を持ちます。
液晶画面を見ながらズームさせても換算で何mmなのか表示されません。その代わりに、「換算で何mmで撮る」と決め打ちする時はレンズに書かれている数字が何気に役に立ちます。
すぐに売却する場合、オプション品が完全に無駄になります。特に高額品でなければ買取額はゼロですので、悩ましいところです。最低限の出費で済むように非純正のフードとレンズキャップを購入。フィルターは再利用ですが、1回目の試し撮り後に使うのをやめました。フードの付け外しすると何故かフィルターが外れるのです。
初期動作確認を兼ねて「PowerShot G1 X Mark II」と「PowerShot G3 X」の写りを比較。
まずは「PowerShot G1 X Mark II」です。ワイド端ならここまで寄れますが、望遠側にズームするとどんどん寄れなくなります。
絞りf/4,焦点距離12.5mm(換算24mm)
ピクセル等倍切り出し。
絞りf/3.9,焦点距離62.5mm(換算120mm)
ピクセル等倍切り出し。このように「PowerShot G1 X Mark II」の開放絞りはホワホワモヤモヤした写りになります。ワイド端でも同様です。
絞りf/5.6,焦点距離62.5mm(換算120mm)
ピクセル等倍切り出し。一段絞るだけで劇的に良くなります。最短撮影距離付近で撮る場合は開放絞りが使えません。あえて演出で使うという手もありますが。
次に「PowerShot G3 X」です。ワイド端ならここまで寄れます。少しズームするだけで極端に寄れなくなる「G1 X Mark II」とは違い、望遠側にズームするにつれて少しずつ寄れなくなります。
絞りf/2.8,焦点距離8.8mm(換算24mm)
ピクセル等倍切り出し。開放絞りでも全く問題ありません。
絞りf/4,焦点距離8.8mm(換算24mm)
ピクセル等倍切り出し。一段絞っても違いが分かりません。センサーが小さいと高感度耐性が低いため、絞る必要が無いという点はありがたいです。
絞りf/5.6,焦点距離220mm(換算600mm)
ピクセル等倍切り出し。テレ端も開放絞りでも全く問題ありません。あえて絞る必要が無ければ、開放絞りで全ていけそうです。
絞りf/5.6,シャッター速度1/15秒,ISO感度800,焦点距離220mm(換算600mm)
最後に手振れ補正の効き具合を確認。慎重に撮れば、手持ち撮影でも換算600mm相当をシャッター速度1/15秒でいけます。
今日はここまで。