EFマウントのレンズを買えば「α7III」と「E-M1 MarkIII」で使えるので“お得”というのは半分当たりですが、写りに関してはそれなりになってしまいます。フルサイズ用のレンズを「α7III」と「E-M1 MarkIII」で使った場合を比較すると、面積比で四分の一の割に画素数は2400万画素と2000万画素ですので、マイクロフォーサーズ機で使うな圧倒的なレンズ性能が要求されます。8000万画素のフルサイズ機でキレッキレッな写りをするレンズならマイクロフォーサーズ機でもいけるはずです。
「超コンパクトな換算800mm相当のレンズになる」つもりで「ケンコー ミラーレンズ 400mmF8NII(EFマウント)」を購入しましたが、「E-M1 MarkIII」で使うと十数年前に試した「E-1 + SIGMA APO 170-500/5-6.3」のようにむちゃくちゃ描写が甘いです。もともと無理があったわけですので、マイクロフォーサーズ機用のミラーレンズを買うことにしましたが、「ミラーレンズ 400mm F8 N II マイクロ4/3」は選択肢にありません。なぜならば、マウントをマイクロフォーサーズにしただけでレンズそのものは「ケンコー ミラーレンズ 400mmF8NII(EFマウント)」と同じだからです。
そういえばオリンパスのオンラインショップで見かけたはずと探してみましたが、販売していません。調べてみると「生産終了」になっていました。生産終了品でもそこそこ需要がある場合、新品は希少価値がついて高値になり、ちょっと試しに買うような価格にありません。そこで、程度の良い中古があればラッキーとなります。
「ケンコー ミラーレンズ 400mmF8NII」の新品でも2万円程度ですが、「Tokina Reflex 300mm F6.3 MF Macro」の程度に良い中古の価格が21800円。安いのを探せば18000円程度ですが、「レンズ内にゴミ有り」が大多数です。
程度が良さそうなものを“お気に入り”に入れておいて、たくさんポイントを貰えるタイミングでポチッして実質19625円で確保。
左が「ケンコー ミラーレンズ 400mmF8NII(EFマウント)」、右が「Tokina Reflex 300mm F6.3 MF Macro」です。
マウントアダプターを付けると、実際に使う時の大きさの近いが分かります。
フィルター径は「67mm」と「55mm」です。この時点で「E-M1 MarkIII」で使うなら「ケンコー ミラーレンズ 400mmF8NII」よりも「Tokina Reflex 300mm F6.3 MF Macro」は写りが良いはずと予想できます。
もう一点の違いはフードです。フードを逆さに被せた時、「ケンコー ミラーレンズ 400mmF8NII」は固定できません。「Tokina Reflex 300mm F6.3 MF Macro」は当たり前のようにカチッと固定できます。
「超コンパクトな換算800mm相当のレンズ」であることは間違いないのですが、使うか使わないか分からない時に持っていくのは邪魔になるサイズです。
「超コンパクトな換算600mm相当のレンズ」なら「本当に換算600mm相当のレンズなのだろうか?」と思えるほどコンパクトサイズです。
最短撮影距離は「115cm」と「80cm」です。
「ケンコー ミラーレンズ 400mmF8NII」
「Tokina Reflex 300mm F6.3 MF Macro」は焦点距離が短い代わりに寄ることができるため、「近接撮影でどこまで大きく撮れるのか?」はだいたい同じです。
今日のとことは、光が足りないため、画質の違いは判別不能です。