結局のところ「カメラはレンズが命」であることに変わりはなく、3マウント体制だとそれぞれに良いレンズが必要になり、単純に3倍の機材費が掛かるようになります。
「フルサイズ機が必要な場合にα7IIIを使う」と割り切れば、「α7III」と「E-M1 MarkIII」の住み分けは可能ですが、「X-T20」の立ち位置が微妙過ぎます。とりあえず「FUJIカラーマジック」を楽しむ範疇なら既に必要なレンズは揃えてありますが、描写力を求めてしまうと高額なレンズが欲しくなるため、そろそろ決断しなくてはなりません。
ということで改めて「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.」を朝の散歩で使ってみて判断します。
7月16日
撮影機材
・OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII
・LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.
JPEG撮って出し。
f/4 , 1/500秒 , ISO100 , 8mm(換算16mm相当)
7月中旬になっても天候が安定せず、天気予報も当てにならず、困ったもので、5時起きで空を眺めて「今がチャンス」となるわけです。
f/2.8 , 1/500秒 , ISO100 , 8mm(換算16mm相当)
「X-T20 + SAMYANG 12mm F2.0」の場合はMFですので、時間を掛けてピント合わせしますが、「E-M1 MarkIII + LEICA DG 8-18mm」ならAFでカシャカシャ。ところが焦点距離8mmでも絞りf/2.8なら被写界深度が浅いため、どこに合わせたかったのか曖昧になって、手抜きしたことが分かってしまいます。それだけピント位置が分かる写りをしているということです。
f/2.8 , 1/800秒 , ISO100 , 露出補正-1.0 , 8mm(換算16mm相当)
レンズ性能を再確認するためのテストですので、逆光になる場合は保護フィルターを外して撮影します。
ピクセル等倍切り出し。逆光でもハッキリクッキリ写ります。
f/4 , 1/1250秒 , ISO100 , 露出補正-0.3 , 18mm(換算36mm相当)
ワイド端でも撮りましたが、テレ端で撮ったものを採用。理由はピクセル等倍で見ると分かります。
ピクセル等倍切り出し。先日の豪雨の影響なのか分かりませんが、この辺りに大量のハトが住みついています。遠景でもハトがキッチリ写っています。
f/4 , 1/1250秒 , ISO100 , 8mm(換算16mm相当)
パナソニック製品とはいえ「LEICA」の名前を使っているだけに、破綻することなく隅々までキッチリ写ります。
f/4 , 1/640秒 , ISO100 , 8mm(換算16mm相当)
「E-M1 MarkIII」との相性問題なのか分かりませんが、ワイド端だとフォーカスエリア内にある手前ではなく奥にピントがいきます。ここも拡大表示させながらピントを合わせています。
f/4 , 1/200秒 , ISO100 , 露出補正-0.7 , 18mm(換算36mm相当)
キラキラと水滴が輝いていたため玉ボケの確認のために撮ってみました。テレ端ならAFで一発でピントが合います。
ピクセル等倍切り出し。水滴がピカッと光っていて良い感じ。
f/4 , 1/250秒 , ISO100 , 露出補正-0.7 , 8mm(換算16mm相当)
ここはボルトにピントを合わせますが、数回試してもピントが合いません。ボルトより少し手前にピントを合わせて、ボルトにピントがくるようにカメラを少し前に出します。
f/4 , 1/320秒 , ISO100 , 8mm(換算16mm相当)
中央部分をピクセル等倍切り出し。
f/8 , 1/80秒 , ISO100 , 8mm(換算16mm相当)
中央部分をピクセル等倍切り出し。
遠景でも絞る必要がないことが分かります。なぜか絞りf/8の方が描写が甘いです。
f/4 , 1/1000秒 , ISO100 , 露出補正-0.3 , 8mm(換算16mm相当)
ピクセル等倍切り出し。
f/4 , 1/1000秒 , ISO100 , 露出補正-0.3 , 18mm(換算36mm相当)
ピクセル等倍切り出し。
正面に太陽が来る位置から撮ってみましたが、ワイド端、テレ端とも嫌なゴーストは出ていません。
「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」があれば、「SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS BK (Xマウント)」と「SAMYANG 8mm F2.8 UCM FisheyeII APS-C用(Xマウント)」は要らないという当たり前の結論ですが、ならばもっと良いレンズを「X-T20」で使えば良いのではという余計なことを考えてしまうため、「X-T20」とXマウントのレンズは全て売却します。