「背景をボカすために絞りは開放気味にしたい。しかし、それでは複数の雫を撮るのが難しい」という問題点をクリアできそうな秘策が「深度合成モード」です。
「深度合成モード」を使えば雫を良い感じに撮ることができるかもしれないため「雨上がりの休日」を楽しみにしていました。
ところが朝から本降り状態で止みそうもありません。
雨が弱まったタイミングを待って、まずは庭に咲いている花を相手に「深度合成モード」のテスト。
所有しているレンズで「深度合成モード」に対応しているレンズは…
・M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
「雫撮影=マクロ撮影」ですので今日は「30mm F3.5 Macro」を使います。
5月16日
撮影機材
・OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII
・M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
WB:曇り
フォーカスステップ:3
撮影枚数:10
全てJPEG撮って出し
f/3.5,1/30秒,ISO400,露出補正なし,深度合成モード
僅かな風で花が揺れてしまうため当然ながら「深度合成モード」の欠点が露呈します。
f/3.5,1/40秒,ISO400,露出補正なし,深度合成モード
優秀な画像エンジンが上手いこと合成してくれますが、雫の縁を見れば被写体が揺れていたことが分かります。
ここからは近所のウォーキングコースの花々です。
f/3.5,1/200秒,ISO200,露出補正なし ※三脚なし
三脚を使えない場合は深度合成モードの失敗確率が高まるので通常モードです。
ピクセル等倍切り出し。この並びなら通常モードでなんとかいけそうですが。
f/3.5,1/500秒,ISO200,露出補正なし ※三脚なし
ピクセル等倍切り出し。ここでは深度合成モードを使いところです。
f/3.5,1/160秒,ISO200,露出補正なし,深度合成モード
f/3.5,1/250秒,ISO200,露出補正-0.3,深度合成モード
f/3.5,1/320秒,ISO200,露出補正-0.3,深度合成モード
深度合成モードの撮影枚数“10”というのは自動的にピント位置を変えながら10連写するということです。
1枚目は手前の一番大きい雫の表面にピントがきています。
10枚目は3個目の雫の少し後ろにピントがきています。
ほんの僅かな風でも影響されるため、完成度を高めるために数回チャレンジ。
f/3.5,1/250秒,ISO200,露出補正-0.3,深度合成モード
背景のボケはそのままで3つの雫にピントがきています。「深度合成モード」を使わなければ撮れない写真です。
f/3.5,1/400秒,ISO200,露出補正-0.3,深度合成モード(フォーカスステップ:2)
綺麗な1つの雫にピントを合わせたいためフォーカスステップを“2”に変更。通常モードだと右隣りの小さな雫がボケてしまいますが、深度合成モードを使えばピントがきます。