写りが良い超広角レンズの選択肢もいくつかありましたが、あえて「Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III VM」を選んだ理由は「Mマウントの12mm」にしておけば、α7IIIなら焦点距離12mm、X-T20なら換算18mm相当、E-M5 MarkII(E-M1 MarkIII)なら換算24mm相当の単焦点レンズとして使えるためです。
・超広角レンズ「Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III VM」を購入
さっそく同じ換算24mm相当になる「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」と写りの比較をしようと出かけてみたところ…
・「Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III VM」はマイクロフォーサーズ機で使えない
なんと、「E-M5 MarkII」「E-M1 MarkIII」のどちらで使っても、どこにもピントが合いません。
「K&F Concept レンズマウントアダプター KF-LMM43」をかませて「Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 MC VM」を「E-M5 MarkII」で使うことができましたが、広角レンズの場合は何らかの相性があるのでしょうか。
ならば、無限遠にしかピントがこないのならば、近くを撮れるようにする「ヘリコイド付きマウントアダプター」を買えば解決するはず。
「K&F Concept レンズマウントアダプター」は「KF-LMM43」「KF-LME」「KF-LMX」を買いましたが結果的に全て“要らんかったもの”になります。
KIPON マウントアダプター L/M-M4/3 M【ボディ側:マイクロフォーサーズ/レンズ側:ライカM】 価格14,810円 (税込)
ヘリコイド機能付きのマイクロフォーサーズマウントボディ対応のマウントアダプターの需要が殆どないのか取り扱っているショップは「ソフマップ楽天市場店」だけでした。(※ポチッした時は)
不思議なことにこのマウントアダプターを使えばヘリコイドを使わなくても室内のものにピントが合います。
ヘリコイドの繰り出し量は僅か3mmです。α7III用が5mm、X-T20用が6mmに対して「たったの3mmなの?」と疑問に感じましたが…
3mmでもここまで寄れます。(実はもっと寄れますが前玉に当てたくないため控えめに)
近接撮影を考慮されていないはずですが、開放絞りがF5.6ということもあって、変な滲みなどは出ません。
朝の散歩コースで試し撮り。ヘリコイド無しの最短距離で撮影すると、絞りf5.6でも被写界深度が深すぎてどこにピントがきているのか分かりません。ヘリコイドを使って少しだけ寄ってみるとピントの山が分かります。
しかしながら、遠景だと「たぶんピントは合っているはず」となります。
ピクセル等倍切り出し。もともとフルサイズ機の焦点距離12mmという超広角レンズですので、フォーサーズ機で撮って「ピクセル等倍切り出し」というのは酷です。
この距離ならピント合わせが可能です。
ピクセル等倍切り出し。イレギュラーな使い方ですので、「ここまで写るならいいんじゃないのかな」という印象です。
朝の撮影散歩定番の反射シルエット。
ピクセル等倍切り出し。予想より結構良い感じに写っています。
Voigtlanderシリーズは実用性はともかく「楽しく遊べる写りが良いレンズ」です。評判が良いシグマの単焦点より高額ですので、当然と言えば当然かもしれませんが。