「X-T20 レンズキット」を購入後に2週間ほどあれこれ試したところ、なんとなくモヤッとした写りがするため、調べてみたところセンサーに原因があるのではという結論に達しましたが…
・モヤっの原因は「X-Trans CMOS Ⅲセンサー」だった
この時点で「X-T20 レンズキット」の売却を検討しましたが、試し撮りしただけで売却してしまうと単純に25000円ほどの余分な出費になってしまいます。
そこでもう少し検証してみたくて「XF35mmF2 R WR」を購入して試してみると多少なりとも改善しましたが、それでもオリンパス機のようなキレがありません。
この時点で「X-T20」を売却してしまえば、「まあこれも勉強代だと思えば」で済んだのですが、悪あがきで中華レンズを2本購入。
激安レンズであるはずの「七工匠(7artisans)25mm F1.8」の写りが良いため、「もしかしたら純正レンズが悪いのでは?」と変な興味本位が勝って、さらなる検証を進めることになりました。
・遊べるレンズ「七工匠(7artisans)25mm F1.8」試し撮り
・「Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 MC VM」梅を求めて散策編
・岩津天満宮の梅を「七工匠(7artisans)12mm F2.8」で撮る
・中華レンズ2本で平芝公園の梅を撮る
・お手軽な超広角レンズ「七工匠(7artisans)12mm F2.8」は「X-T20」と相性が良い
そこそこ良い単焦点レンズを使えば“モヤッ”が影を潜めることが分かり、「なーんだやっぱりレンズだったのか」と「X-T20」を活用するために「XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR」を購入。
便利ズームの割りには「XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR」の写りが良いため、「X-T20」をスナップ専科として活用していくことに決定…
・スナップ専科にする便利ズーム「XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR」を購入
実はさらなる検証ネタがありますが、それは後日公開予定です。
とりあえず、大げさな撮影機材を持っていかない場合は「X-T20 + XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR」がちょうど良いため、今後のことも考えて改めて新スナップ専科の使い勝手を確かめます。
3月21日
「今年の桜は開花が早い」みたいですが、地元の桜鑑賞地のソメイヨシノは全く開花していません。例年通り彼岸桜が満開です。
良い単焦点レンズなら等倍切り出しでもこのくいらいは写っていますが、便利ズームでは50%リサイズして同じくらいです。
とは言え“スナップ専科”らしく気軽にカシャカシャ撮れることは大きなメリットであり、2~3m先の被写体を撮るとハッキリクッキリする傾向にありそうです。
「XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR」のテレ端は開放絞りから使い物になります。
「X-T20」のMF撮影は疲れますが、カメラの立ち位置としては気軽なAF撮影が適切です。
キレは感じられませんが、ぱっと見の綺麗さは優秀です。
ここも「それなりに」という写りです。
50%リサイズ後にトリミングです。
テレ端の写りはどうでしょうか。
ピクセル等倍切り出し。便利ズームとしてはまあまあでしょうか。
差が出やすいワイド端はどうでしょうか。
ピクセル等倍切り出し。絞りf8でも解像しません。
過去の撮影テストにおいて、いずれも“白馬”の描写が悪いため、“木曽馬”を撮ってみます。
ピクセル等倍切り出し。描写の甘さは「便利ズームだから」なのかそれとも「X-Trans CMOS Ⅲセンサーだから」なのか分かりません。
再びワイド端。
ピクセル等倍切り出し。ワイド側は「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」と同等です。
列車内での撮影で歪みなどのチェックが可能ですが、あいにく扉は閉められています。
奥山田のシダレ桜をテレ端で狙ってみましたが、かなり残念な写りです。
シダレ桜の根元からワイド端で見上げて撮影。こちらも残念。
キラキラと玉ボケぽいものが写っています。
ピクセル等倍切り出し。高倍率ズームらしくグルグル渦ボケです。
実はテレ端で最短距離での撮影は結構使えます。
案外、このレンズはこのような撮り方をすれば、結構良い写りをします。
シルエット風に狙っても破綻しません。
ところがこのような撮り方をすると全くダメです。
このように撮れば十分綺麗です。
気軽な便利ズームですが、遠景の風景撮りに適さないという使い道に悩まされるレンズかもしれません。