「しばらくは3マウント体制で遊ぼう」と決めてしまうと困るのがレンズです。マイクロフォーサーズ機のレンズは一通り揃えましたが、今のところEマウント機のレンズは必要最低限の3本、迷走中のXマウント機のレンズは2本です。あれもこれもと妄想して物欲に任せてしまうと青天井になるため、それを防ぐ方法が「3マウントで使えるレンズに買い替える」です。
コスト面で考えると性能が良くなってきた中華レンズでも良いのですが、やはり「重箱の隅をつつく」と中華レンズですら高級品が必要になります。だったらもう少し上乗せしてコシナのレンズが良いかなぁと思う日々です。
お試しで買ってみた「Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 MC VM」の印象が良いため「Voigtlander」で揃えていくとして、ラインナップを確認すると、「これなら良いはず」と思えるレンズはどれも高額です。MFレンズという変化球ではなく直球でシグマやタムロンのレンズを買う方がトータルでは安く済みそうですが、遊びですから「Voigtlander」とか「Carl Zeiss」が欲しいです。
標準レンズの次に狙うは超広角レンズです。
選択肢は3つ
・HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical
・ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III
・SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III
この場合、10mmと15mmを買うか12mmだけ買うかでしょうか。
12mmにしておけば、α7IIIなら焦点距離12mm、X-T20なら換算18mm、E-M5 MarkIIなら換算24mmになります。つまり1本のレンズで18mmと24mmという今まで使ってきたレンズの代わりにもなりそうです。
ところが「ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III」は既に生産終了製品であり、中古品の流通量も少なそうなため、買えそうな時にポチッしなければ、あとあと困るかもしれません。
ということでポチッしました。
ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III
公式サイトや通販ショップの製品ページを見るとシグマのレンズのような“大きいレンズ”という印象を持ちますが、実物はかなり小さいです。
カッコ良いフードが最初からついていますが、このフードは取り外しができません。
この大きさで「フルサイズ対応の焦点距離12mmのレンズ」ですから驚きです。明るさを捨てたF5.6始まりゆえのコンパクトさ。
「Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 MC VM」は小さすぎましたが、「ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III」ならα7IIIとバランスが良いです。
画角121度で部屋を撮ってみると変な歪みがなく普通に写ります。
ヘリコイド付きマウントアダプターを使えば、超接近撮影が可能です。これよりもっと使づけることができますが、前玉に当てないように気を付ける必要があります。
何気なく普通に写っていますが、超接近撮影が可能な超広角レンズでなければこのようには写りません。
散歩コースで試し撮り。
超接近撮影のつもりでもメインの被写体がまだ小さいです。このレンズだとどのように写るのか、撮ってみなければ分からないどころか、何を撮れば良いのか悩みそうです。「X-T20」の換算18mmで使うのが簡単かもしれません。
50cm程度離れたものを撮るなら、f8でパンフォーカスになるため、ここでf5.6でも背景は殆どボケません。
絞りf5.6で遠景撮影。
中央部分をピクセル等倍切り出し。
絞りf8で遠景撮影。
中央部分をピクセル等倍切り出し。これならマイクロフォーサーズ機の換算24mmで使っても結構いけそうな気がします。
フルサイズ機で使う場合は、かなり悩みそうです。「難しいレンズを買ってしまったかな」が正直な感想です。