2020年3月10日

「SIGMA 100-400mm F5-6.3」でカワセミを撮る

「LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6 II POWER O.I.S.」に見切りをつけて「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary」を購入しました。

EFマウントレンズをマイクロフォーサーズ機で使えるようにするマウントアダプターがシグマにはありません。代替品として「Commlite レンズマウントアダプター CM-AEF-MFT」を選びましたが、実用に耐えられるのか少しでも早く試したくなり、有休をとっていつもの場所に向かいました。

2月27日

撮影機材
・OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII
・SONY ILCE-7M3 (α7 III)
・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary(EFマウント)


E-M5 MarkII (f/6.2,1/500,ISO200,400mm)

EVFを覗いている時も分かるほど「後ピン」ですが、換算800mmの手持ちだとMFで合わせるのは困難でAFで撮りました。


E-M5 MarkII (f/6.2,1/250,ISO200,400mm)

ここもピントが甘いです。風が吹いているため、後ピンでもどこにピントが合っているのか分かりません。


E-M5 MarkII (f/6.2,1/320,ISO250,400mm)

飛翔シーンを狙うなら「E-M1 MarkII」クラスが必要ですね。「E-M5 MarkII」だと「たまたまタイミングが合った」という運頼りです。

ここからは少し絞ってみます。


E-M5 MarkII (f/8,1/320,ISO400,400mm)

この時点で「LUMIX G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 II / POWER O.I.S.」に比べて「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM」の写りの良さを感じます。


E-M5 MarkII (f/8,1/320,ISO1250,400mm)

ここは後ピンを誤魔化すためにカワセミではなく手前の枝にピントを合わせました。


E-M5 MarkII (f/8,1/250,ISO250,400mm)

ここもカワセミより少し手前にピントを合わせてあります。


ピクセル等倍切り出し。「フルサイズ機でまあまあ良い写りをするレンズ」という位置づけですので、マイクロフォーサーズ機で使うには解像度が足りないかもしれません。


E-M5 MarkII (f/8,1/320,ISO500,400mm)

ここではカワセミにAFが合いません。もしかしたらこのレンズは、コントラスト検出方式AFの機種で使うと、ピント精度が悪くなるのかもしれません。「E-M1 MarkII」の像面位相差検出方式AFとコントラスト検出方式AFのハイブリッドならどうなのか気になります。


α7III (f/6.3,1/500,ISO320,400mm)

シグマのEFマウントレンズならマウントアダプター「SIGMA MC-11」を使ってSONYのミラーレス機で使うのが王道です。AFも迷わずキッチリ合います。


α7III (f/6.3,1/500,ISO500,400mm)

焦点距離400mmでカワセミを狙うには遠すぎます。

ここからは50%トリミング後にリサイズです。


α7III (f/6.3,1/500,ISO320,400mm)

2400万画素しかないフルサイズ機はムリがないため、普及価格帯のレンズとの相性も良いです。


α7III (f/8,1/500,ISO2000,400mm)

ここからは33%トリミング後にリサイズです。


α7III (f/8,1/500,ISO1250,400mm)


α7III (f/8,1/1000,ISO800,400mm)

最後にピクセル等倍切り出しです。


α7III (f/8,1/500,ISO800,400mm)

フルサイズ機で使う場合は「100~400mmの望遠レンズ」になり、マイクロフォーサーズ機で使う場合は「200~800mmの望遠レンズ」になるというお得な使い方ができます。

「フルサイズ機で撮って50%トリミングすればマイクロフォーサーズ機で撮った時と同じ」にならない理由は、「α7III」で50%トリミングしてから50%リサイズすると1500×1000ピクセルになり、「E-M5 MarkII」で50%リサイズしても2304×1728ピクセルになるからです。5000万画素くらいあるフルサイズ機であれば「トリミングありき」でレンズを選ぶこともできます。