ネットで調べてみたところ「田代島」の隣に位置する「網地島」にも猫がいるようです。そこで島に渡る船のタイムスケジュールをチェックしてみると…
石巻 中央発9:00
で「田代島」に渡って3時間ほど撮影を楽しみます。
田代島 仁斗田発 13:34
で「網地島」に渡れば1時間20分ほど滞在できます。
網地島 網地発 15:12
に乗船すれば長蛇の列に並ぶことなく石巻に戻ることができます。
人気の「田代島」は観光客で超激混み状態で、帰りの船に乗るために1時間前から待機しなければならない状態です。定員に達した時点で乗船できないため、不定期な臨時便頼りというのも精神的によくありません。臨時便があるのかどうかも当日の状況次第で、運が悪ければ石巻に戻れません。
つまり、網地島から乗船すれば確実に石巻に戻ることができるというわけです。
ということを考えていたのは100名を遥かに超える待ち行列の中で、私を含めて僅か3名でした。その3名は「この長蛇の列は石巻へ戻る人たち」と決め打ちして並びもしませんでしたが。
私はオリンパスのミラーレス機ですが、他の2名は本格的なフルサイズ機にLレンズという気合が入った機材でした。
さて「網地島」ですが、船が遅れに遅れて滞在可能時間は約1時間のみ。予定では港に猫ちゃんがいるはずが、時間帯の問題なのか船乗り場に1匹のみ。現地の人に猫ちゃんがどのあたりにいそうなのか教えていただき早歩きで向かいます。
5月3日
撮影機材: E-M5 MarkII + 12-40mm F2.8 PRO
網地島は結構広いため、撮影無しでハイキングするだけで2時間以上必要です。よって、撮影込みで僅か1時間では港周辺をうろうろするしかありません。
「〇〇商店のところにいるよ」「その先にもいるかもしれないけど、行ってみなければ分からない」という助言通りに猫ちゃんたちがいました。
カメラを構えるとノシノシと貫禄ある猫ちゃんが向かってきます。機嫌が悪いのかと思ったら私の足元でぐるぐると回っています。エサが欲しいのかそれとも遊んで欲しいのか…。
近くで動き回るので撮影が困難です。少しなでなでしてから、他の猫ちゃんを撮り始めたらどこかに行ってしまいました。振り返ってみると、ふてくされたような目線を送っています。「もう遊んでやらん」ということでしょうか。
黒い猫ちゃんを撮っていたら私のすぐ目の前を2匹が通りすぎ、なんとこの位置取りです。「さあ撮っていいよ」というサービスタイムです。この体制から数分間移動しません。
「〇〇商店の先にもいるかもしれない」ということだったため、20分程散策しましたが、飼い猫が1匹いただけでした。やはり時間帯が悪かったかもしれません。
船乗り場に戻ると、出迎えてくれた猫ちゃんが暇そうにしています。
カメラを構えると「なんか用か?」という感じでずんずんと近づいてきます。それにしてもすごい顔をしています。
ぐるぐると私の周りを回ったあとにポージング。「しっかり撮れよ」と言われているような気がしてきます。
「もう良いか?」ということでしょうか。
「誰か来ないかなぁ」と再び黄昏る猫ちゃん。
観光客が皆無ですので、撮影するなら独占状態です。猫ちゃんたちの「ほら、撮っていいぞ」という雰囲気は楽しいものです。