小笠原遠征では「OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII シルバー + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO + LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm」と「LUMIX DC-TX2」を使うことに決めましたが、それでもまだ迷いがあります。
ちょっと撮りたい時の望遠側は「LUMIX DC-TX2」に担ってもらいますが、手持ちの機材には「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II」と「TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD」もあります。それらと「LUMIX DC-TX2」との差が大きければ再び悩むことになりますが…
佐布里池の梅が見ごろになっているため、高倍率ズームの再検証を兼ねて自転車で往復することにしました。
対決機材は下記の3セットです。
・CANON EOS 6D Mark II + TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
・OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII シルバー + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II
・Panasonic LUMIX DC-TX2
これに小笠原諸島で使う「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」も持っていきました。
CANON EOS 6D Mark II + TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
f/6.3 1/500秒 ISO100 -0.3補正 300mm
枝の先端にピントを合わせましたが、何枚撮っても微妙にピントが合いませんでした。
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII シルバー + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II
f/8 1/320秒 ISO200 -0.3補正 150mm(300mm)
こちらはMFで合わせます。
Panasonic LUMIX DC-TX2
f/6.4 1/500秒 ISO125 -0.3補正 132mm(390mm)
TX2もMFで合わせやすいです。遠くの被写体もMFで合わせやすいのがミラーレスとコンデジのメリットです。
CANON EOS 6D Mark II + TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
f/8 1/320秒 ISO100 -0.3補正 31mm
絞りf8でも微妙に描写が甘いです。
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII シルバー + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II
f/8 1/500秒 ISO200 -0.3補正 14mm(28mm)
オリンパス機はWBがばらつくため「太陽光」を指定していますが、青空が好みではありません。
Panasonic LUMIX DC-TX2
f/8 1/320秒 ISO125 9mm(26mm)
パナソニックのコンデジは解像感があってもあっさり目になります。過去に購入したパナソニックのコンデジ全てがあっさり目の描写でした。
CANON EOS 6D Mark II + TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
f/8 1/400秒 ISO100 -0.3補正 300mm
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII シルバー + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II
f/8 1/640秒 ISO200 -0.3補正 150mm(300mm)
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII シルバー + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
f/2.8 1/4000秒 ISO200 -0.3補正 40mm(80mm)
「12-40mm PRO」はさすがPROレンズという描写です。実は「12-100mm IS PRO」を持っていこうか迷っているのですが、父島で望遠側を使う頻度が分からないため、「TX2」の写り次第というわけです。
Panasonic LUMIX DC-TX2
f/6.4 1/800秒 ISO125 -0.7補正 132mm(390mm)
CANON EOS 6D Mark II + TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
f/5 1/1250秒 ISO100 -0.3補正 83mm
「12-40mm F2.8 PRO」と画角を合わせたかったため、焦点距離を83mmにしています(きっちり80mmにするのは難しいです)。焦点距離83mmで絞りf5でも背景が結構ボケます。
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII シルバー + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II
f/5.4 1/1250秒 ISO200 42mm(84mm)
高倍率ズームの絞り開放は描写が甘すぎるレンズが多そうですが、近いものを撮るならまあまあ使えます。
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII シルバー + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
f/2.8 1/5000秒 ISO200 40mm(80mm)
「12-40mm F2.8 PRO」だとピントがかなりシビアなことが分かります。6Dで撮った写真と被写界深度は殆ど変わらないはずですが、「TAMRON 28-300mm」だと描写が甘すぎてピントの山が分かりません。
Panasonic LUMIX DC-TX2
f/4.8 1/1000秒 ISO125 29mm(86mm)
1型センサーでは必然的に被写界深度が深くなるため問題点が出てきません。
CANON EOS 6D Mark II + TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
f/8 1/500秒 ISO100 -0.3補正 300mm
等倍では見るに耐えられないほど描写が甘いです。
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII シルバー + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II
f/5.6 1/2000秒 ISO200 150mm(300mm)
こちらはまだマシです。
CANON EOS 6D Mark II + TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
f/8 1/400秒 ISO100 -0.3補正 300mm
背景が遠ければボケはまあまあでしょうか。絞りをf8にすれば主題も我慢できる範疇です。
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII シルバー + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II
f/5.6 1/1000秒 ISO200 150mm(300mm)
こちらは絞り開放ですが、特に問題ありません。
Panasonic LUMIX DC-TX2
f/8 1/400秒 ISO125 132mm(390mm)
1型センサーでここまで写れば十分ですね。
以上からして「ちょっと望遠側が欲しい」なら「LUMIX DC-TX2」で必要十分となりました。