デジカメ遊び第一章の時期に何度か通ったことがある近場の秘境「王滝渓谷」で、ハイキングを兼ねて「EOS 6D MarkII」を試してみます。
手ぶれ補正を搭載していない機材ですので、E-20とE-1の時と同じ条件になりますが、今回はハイキングがメインですので三脚は携帯していません。
下記はレタッチはせずにリサイズのみです。アンシャープマスクくらい掛けると見栄えが良くなるのですが、それではテストにならないため加工無しです。
※PLフィルターを使用
f/4 1/10秒 ISO400 -0.7補正 WB太陽光
定番の撮影ポイント。かなり「緑」が良い感じに描写されています。三脚無しですので、どこかにカメラを置いて撮る必要があるため構図が限られてしまいます。スローシャッターで撮りたければ手ぶれ補正は必須です。
f/4 1/2秒 ISO400 WB太陽光
ワンパターンの“水の流れ”の表現方法ですが、中途半端になるよりマシです。水が飛び散るような状況なら、高速シャッターで飛沫を止めるパターンになります。
ここからはISO感度をAUTOにします。
f/2.8 1/50秒 ISO400(AUTO) WB太陽光
焦点距離をベースにシャッター速度が決められ、絞りとシャッター速度からISO感度が決められるようです。よって今までならこれで良いのでしょうが、画素数が多すぎる今のデジタルカメラだとどうなのでしょうか。
f/4 1/50秒 ISO3200(AUTO) WB太陽光
こちらはカメラを置く場所がないため、立ったままの手持ち撮影です。
どんなに頑張っても「手振れしない」などありえません。今までは「手振れしているのかどうか判別できない」だけです。
連写してみると分かります。仮に秒間5コマだとして、1コマ目と2コマ目で10pix分ずれたとします。秒間5コマなら1/5秒で10pixです。よってシャッター速度1/50秒で1pix分ずれます。はっきりくっきり写るレンズを使った場合はその「1pix分のずれ」が分かるということです。
画素数が少ないボディに安いレンズを使うのなら、このブレが描写されないので「手ぶれしていない」となるわけです。
f/4 1/40秒 ISO400(AUTO) -0.3補正 WB太陽光
特にフルサイズセンサーのボディにそこそこ良いレンズを使うなら三脚は必須です。スローシャッターを使うならミラーアップも必須。
f/8 1/100秒 ISO100(AUTO) -0.3補正 WB太陽光
大きいサイズでプリントするのではなければフルサイズっているのかなと思えてきます。今のところ使い時は、屋内スポーツとか夕暮れ後のお祭りくらいしか思いつきません。その両者を撮りたくて「EOS 6D MarkII」を購入したわけですが…
f/13 1/8秒 ISO100 -0.7補正 WB太陽光
ひたすら連写しまくって、一番ブレていないものを選択。
f/5.6 1/200秒 ISO100 WB太陽光
「CANON EF50mm F1.4 USM」の遠景の描写力はどうでしょうか。
どこに写っているの?という建物を等倍で切り出してみました。25年前の設計のレンズでも、ここまで写るのはすごいことです。初撮りで上手くいかなかったのは、もしかしたら手ぶれなのかもしれません。
比較としてマイクロフォーサーズの“お気軽お散歩セット”で撮影してみました。
OLYMPUS PEN E-PL7 + LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
f/8 1/400秒 ISO200 焦点距離12mm(換算24mm) WB自動
24mm画角だとさらに「どこに写っているの?」状態ですが、等倍で切り出して見てみると軽量な機材でもここまで写るとは意外でした。
十数年前なら、レンズの価格差はそのまま写りに現れましたが、デジカメ用に新規設計されたレンズなら極端な差は出にくいようです。さらにデジカメ用に発売して数年後に「II型」になっているものは「I型」とは性能が違うらしいので、買うならできるだけ「発売開始時期が新しいもの」にした方が良さそうです。
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