2016年4月26日

「G9X」で花撮影は厳しい

“デジカメ遊び”を趣味にしていた時は、数か月ごとに新しいデジカメを購入して、即行で性能チェックなどをしたものですが、現在はあくまでも道具として必要な機材をその時々に購入しています。

撮影機材を大量に処分して、簡単気軽に綺麗に撮ることができるコンデジが欲しくて選んだのがキヤノンの「G9X」です。

家族の沖縄旅行には「G9X」だけ持っていきましたが、真剣に撮るわけではなかったため「もう少しなんとかならないのかな」と多少は気になっても深く追求しませんでした。

先日の「上中のしだれ桃」の時は、人物の記念写真を撮るには優秀なカメラだとは思いましたが、少し工夫して撮りたい場合にストレスを感じたものです。

そこで、少しばかり空き時間が出来たため、改めて「G9X」を検証してみることにしました。

撮像素子 : 約2,020万画素 1.0型高感度CMOS(裏面照射型)
35mmフィルム換算焦点距離 : 28(W)- 84mm(T)
開放F値 : F2.0(W)-F4.9(T)
最短撮影距離 : 5cm~∞(W)/35cm~∞(T)

84mm画角で35cmまでしか寄れないため、マクロ撮影ぽいことはできません。さらに、近接撮影の場合は、AFが迷いに迷って全くピントが合いません。


AFを諦めて、MFで最短にしておいて、ワーキングディスタンスを自分で微妙に調整しながら「ここだ」というタイミングでシャッターを押します。よって構図云々というレベルにありません。


テレ側を使う場合の演出としては、せいぜい“前ボケ”です。G9Xで花撮影を楽しもうとすると非常にストレスが溜まるため、「花撮影ができない撮影機材」だと割り切るしかありません。


このように花を絡めた風景撮影ならなんとかなりますが、もう少しテレ側が欲しいところです。できれば200mm画角が欲しくなるため、パナソニックのLF1がちょうど良かったと今さらながら思います。(※売却してしまったため手元にありません)


今年の藤の花は開花が早いため、GW後半より前半に観に行った方が良さそうです。

1.0型高感度CMOS(裏面照射型)を搭載しているG9Xですから、やはり“写り”に関してそれなりに期待します。


しかしながら、廉価版のコンデジとあまり変わらないような気がします。撮影機材はレンズが命ですから、1インチのセンサーを使っていても、しょせんはコンデジ性能のレンズということなのかもしれません。

廉価版コンデジに対するアドバンテージは「多少は背景がボケる」と「夜景撮影に強い」でしょうか。

「カメラ部有効画素数 約2,020万画素」ですが、この手のカメラに2000万画素もいりません。500万画素で十分。

ということで、人物の記念写真に特化したスナップ専科コンデジという位置づけになる「G9X」でした。