平野部の桜が散り始めるタイミングで奥矢作の桜が満開になります。例年なら桜サイクリングを楽しむのですが、いろいろ諸事情もあり、今年は桜ドライブを楽しむことにしました。
どうせ車で行くのなら機材をあれこれ持っていこうかと思ったのですが、それも諸事情で自粛して、ちょい撮り専科の「CANON PowerShot G9X」を選択。
今年は撮影ポタリング用途で「G9X」を活用するつもりでしたが、遠征も自粛中ということもあり「沖縄旅行」で少し使った程度で、「G9Xの実力はいかに」すら試すことができていません。
ということで、「G9X」が実際にどのくらい使えるのか。
8時少し過ぎに自宅を出発。昨年の名古屋ブルベ400kmのコースをトレースして矢作ダムを目指すと、さすがに桜サイクリングの季節ゆえに数多くの自転車を追い抜くことに。
寄り道せずに奥矢作まで行くつもりでしたが、「しだれ桃まで○km」という看板がやたらとあるため、ちょっと立ち寄ることにしました。ここにはニローネで自走で来たことがありますが、激坂を数キロ上る必要があるのです。さすがに車だと苦労することもなく到着。
「上中のしだれ桃」は「桃の里」で絶賛売出し中ですが、若い人は皆無です。シニアカップルで“のんびり”と散策を楽しむに相応しく、真剣に写真を撮るのも場違いに感じるほどです。ということで、「G9X」で気軽にパシャパシャ。
誰もが思いつく「手前にチューリップ、背景に桃の花を配置して記念写真」の場所で、私たちも記念写真。
「1.0型大型CMOSセンサー」を搭載している「G9X」の実力はどんなものかと多少なりとも期待していましたが、どうにもこうにも使い勝手が悪すぎます。ポートレートモードで記念写真を撮るのなら完璧といえるデジカメですが、それ以外はストレスが溜まります。
G9Xの商品ページには『被写体の存在感を際立たせた一枚に仕上げられる「美しいボケ味」』と書かれていますが、必ずしも綺麗なボケとはいえないような…
ということで、「G9X」は人物メインの記念写真専科カメラといえそうです。殆どの人がそれを目的にこのカメラを買うならば必要十分な撮影機材です。
矢作ダムから先は「桜ドライブ」に相応しいコースです。ただ、自転車と違って、「あっ」と思った場所で気軽にパシャと撮れるわけではないため、あくまでも風景を楽しむコースです。
「瑞龍寺のしだれ桜」の見ごろの時期は毎年大きくずれるため今年はどうなのでしょうか。
県天然記念物指定の樹齢370年余のしだれ桜の木。
この週末は「瑞龍寺しだれ桜まつり」だったらしく、不思議な味がする「甘茶」をいただくことができました。
花より団子の嫁さんを「温泉入ってご馳走を食べよう」と誘ったため、のんびりと温泉に入り、「けんとん肉石焼御膳(1650円)」をいただきます。
けんとん=健豚=健康豚肉
この豚肉は「健康豚肉」を意味する「健豚(けんとん)」に産地を示す「飛騨・美濃」とあわせて「飛騨けんとん・美濃けんとん」と命名されました。この豚肉 の特徴は、県の造成した系統豚等を利用し、品質のそろった豚肉であることと、なかでも「中」以上に格付けされた良い肉豚だけが「けんとん」 とされます。
特徴ある豚肉づくりとして、ビタミンEを強化し、よもぎを添加した飼料の給与を行うことにより、成長を早め、肉汁の流出の少ない良質な豚肉を供給しています。
要するに上質な豚肉ということのようです。
実はここまでは“おまけ”みたいなもので、メインの目的はこの先にあります。
「道の駅アグリステーションなぐら」のところの名倉川の堤防沿いに、コヒガン桜の並木が約2kmも続いているらしく、ちょうど見ごろになっていることが中日新聞に掲載されていたのです。
さっそく道の駅を目指して進むと、駐車場に入れない車があふれています。急きょ用意された臨時駐車場も空き待ち渋滞ですが、長居する人は少ないためか少し待てば駐車可能。
嫁さんは道の駅で買い物、私は桜並木を散策。ひたすら2km先まで進んで戻るのも疲れるため、200mほどでUターン。
新聞記事通りに見事な桜並木でした。
ここから自転車なら3時間掛けて帰るところを1時間30分で帰宅でしたが、稲武から足助までの区間は車の流れが悪すぎました。山道に慣れていないドライバーが多すぎるのでしょうか。
本日のドライブは142kmで所要時間は7時間でした。距離と時間だけ見れば、寄り道なしのサイクリングと変わりませんね。