2013年10月23日

自転車旅に最適な「Panasonic DMC-LF1」を購入

撮影時間と走行時間の比率によって携帯する撮影機材の総重量が変わっていきます。

自転車遊びを再開した当初は撮影のための移動手段として自転車を使っていたこともあり、撮影時間と走行時間を比較すると半分以上が「撮影」に割り当てていました。じっくりと被写体に対峙する場合は当然ながらデジタル一眼レフの出番であり、引き出しを増やすためには交換レンズも必要になります。そのために「撮影機材の運搬」が課題にもなっていました。

撮影地が遠くなれば必然的に走行時間が増えていき、時間割も変わっていきます。撮影時間が短くなるほど撮影機材の総重量が減っていき、いつの間にか写真撮影よりもサイクリングそのものがメインとなっていました。この時点で“重い”デジタル一眼レフなどとても携帯する気にならなくなり、サイクリング用途の撮影機材を求めるように。。。

撮影機材もいろいろと替えていきましたが、昨シーズンの遠征からは「FUJIFILM X10」を使っています。ブロンプトンの遠征では、撮影時間そのものは正味30分程度でしょうか。走行中に気に入った風景や観光地での撮影だけであり、シャッターチャンスを求めてじっくり時間を掛けて被写体に対峙することは非常に稀です。記録写真だけではなく、たまには真剣に撮る時もある。そういう場合に「FUJIFILM X10」は役に立ちます。

「FUJIFILM X10」には十分に満足していますが、「無い物ねだり」に終わりは無く、「FUJIFILM X10」に足りないものを持ち得る機材が現れたら「これは!」と興味を持つのは仕方がありません。しかし、機能が向上しても写りが犠牲になっては選択肢には入りません。

「FUJIFILM X10」を使っていて思うことは「もうちょっと望遠側が欲しい」「スマートフォンと連携できたら」この2点です。

そこで登場したのが「Panasonic DMC-LF1」。5月14日に発表された時点で「これは買いだ!」と思ったものの、買い物にはタイミングというものがあって、購入には至らず。

「Panasonic DMC-LF1」の具体的な解説については下記を参照
望遠に強い“ちょっといいカメラ”「DMC-LF1」

・28~200ミリ相当の7.1倍ズーム(LEICA DC VARIO-SUMMICRONレンズ)
・1/1.7型の高感度MOSセンサー
・EVF内蔵
・Wi-FiとNFCを搭載(スマートフォンと連携)
・USB充電に対応
・重さは約192グラム

今シーズンの遠征も残すところ「3本」。東北遠征と九州遠征が終わるとオフシーズンとなるため、遠征用の機材を新たに買うタイミングを失います。東北遠征で「紅葉」と九州遠征で「阿蘇」の風景には多少なりとも時間を掛けて撮っておきたい。できれば北海道遠征の「富良野」までに手に入れたかった「Panasonic DMC-LF1」ですが。。。

遠征費用に比べたら撮影機材すら安く感じますが、自転車やカメラといった機材と遠征に掛かる費用を比べるものではありません。できるだけ機材については安く買いたいものです。「どうしても必要というわけでもないけれど、できれば欲しい」という類のアイテムの決め手は単純に販売価格です。「この機材がこの価格ならば!!」というラインがあるのです。「これが35000円なら」が「Panasonic DMC-LF1」の発表当初に思ったことです。

先日久しぶりに「Panasonic DMC-LF1」の販売価格をamazonで調べてみると、なんと「35,160円」になっている。コンデジは長い期間使うものではなく、2年程度使えれば良いので通販でも良いかと即断で発注(25日の夕方)。10月下旬の遠征に間に合うかどうか分からない状態だったため、amazon経由でショップに「旅行で使うので急ぎで」とメールすると、その直後に発送。(10月下旬の遠征は台風で中止)

初期不良の対応に問題があるショップらしいので、ともかくハズレを引かないことばかり祈りながら荷物が届くのを待っていると、日曜日(27日)の夕方に到着。


ハイエンドコンパクトカメラが入っているとは思えない小さい化粧箱。ちょっとドキドキしながら開封。

自転車旅で使う場合は「重量」が重要な要素になります。そこで初期動作確認後に重量測定。


「Panasonic DMC-LF1」は192g。手に持ってみると軽さが良く分かります。これならウエストバッグに入れても重さを感じないことでしょう。


「FUJIFILM X10」は368g。この重量だとバッグに荷物が入っていることが体感で分かります。


「OLYMPUS PEN E-P1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6」は745g。これを携帯する時は「モンベル サイクールランバーバッグ 3」が必要になるため、余程の事が無ければ出番はありません。


以前使っていた高倍率ズーム機「CANON PowerShot S5 IS」は601g。このデジカメは「単三電池4本」が重い。乾電池仕様の場合はバッテリー切れしてもコンビニで乾電池を買えば良いというメリットがありますが、その代わりに重量増となってしまいます。


撮影機材のメイン機「OLYMPUS E-3」は915g。


使い勝手が良いレンズ「LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm/F3.5-5.6 ASPH.」は623g。基本セットで1538gとなります。「OLYMPUS E-510 + ZUIKO DIGITAL ED 18-180mm F3.5-6.3」ならもっと軽くなりますが、軽さを求めるのならコンデジで良いわけで、5台所有しているデジタル一眼レフの中で自転車で出かけた時に使用したのは「E-3」のみです。


観光地を散策する時はカメラを首からぶら下げるため、LF1専用ストラップ&ソフトケース「DMW-CLF1-K」も購入しました。

自転車旅の時はどうしても荷物が多くなりますが、遠征の経験値が高まるにつれ「本当に使うもの」だけを持っていくようになりました。総重量を少しでも軽くするためで、それは撮影機材にも当てはまります。携帯するものを厳選しているのに、撮影機材で1.5kgなど考えられません。大げさな機材を携帯しても自転車旅の道中で撮れるものは大して変わりません。なぜならば「被写体に対峙する」その余裕などは無いからです。

撮影に没頭していると1時間とか2時間などあっという間に過ぎてしまうため、場当たり的に「撮影」に時間を割くのではなく、スケジュールを組む段階で時間割を検討しておく必要があります。現在のブロンプトンの遠征では撮影のための時間を確保できない。それが実情。

ということで、通算29台目となる「Panasonic DMC-LF1」は自転車旅で大いに役に立ってくれることでしょう。